公開!「5点の衣類」味噌漬け実験
本日午後2時過ぎ、静岡市清水区の辻生涯学習交流館会議室で、清水救援会が昨年から続けてきた「5点の衣類」の味噌漬け実験の様子がマスコミ関係者らに公開されました。 「5点の衣類」とは、事件発生から1年2ヵ月後の1967年8月31日に現場近くの味噌工場内味噌タンクの底から、血染めの状態で発見されたズボンやブリーフなどのことで、これが袴田巖さんの犯行着衣だとして有罪認定の決定的証拠とされました。そして昨年3月に出された最高裁の再審請求棄却決定でも「長期間みその中につけ込まれていたものであることが明らか」とされています。 しかし弁護団や支援者は、「5点の衣類」は発見経過や発見時の状況などから捏造証拠である可能性が高く、長期間味噌に漬かっていたとする最高裁の判断は誤っているとして、その裏付け証拠を得るために実際に人血を付着させた衣類を1年2ヵ月間味噌漬けにする実験を行ってきたのです。1年2ヵ月間味噌漬けにしたステテコと発見時のステテコの写真 実験の結果、実際に1年2ヵ月間味噌に漬けられた衣類は、発見時の衣類とは明らかに色合いが違い、付着血液もどす黒く変色してそれが血液なのかさえよくわからない状態になってしまうことがわかりました。要するに最高裁の判断は全く根拠のない推測に過ぎないことがはっきりしたのです。 弁護団はこの実験結果をまとめて今年10月にも新証拠として裁判所に提出する予定にしています。SBS静岡放送動画ニュースhttp://www.digisbs.com/tv/news/movie_s/20090831000000000058共同通信http://www.47news.jp/CN/200908/CN2009083101001006.html毎日新聞http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20090901ddlk22040192000c.html