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刹那と永遠 - Moment and eternity -

・HAPPY END ~ラストゲーム~







三ツ沢競技場。~魂の住処~





運命の2006年12月2日
城彰二現役引退、ラストゲーム

雲ひとつない青空の下
hakaは先週と同じく横浜・三ツ沢競技場への丘を登っていました

・・・ひとりで(笑)

丘の途中にある弾幕が目に入りました

横浜FCサポーターのよって掲げられたこの弾幕
先週は「まだ丘を昇る坂の途中 何も成し遂げちゃいない」だったのが


「誇り高き横浜の友よありがとう・・・本当にありがとう」


そう、ようやく彼らは成し遂げたのです
8年越しの夢、「J1昇格ならびにJ2優勝」をという夢に、蹴りをつけたのです

そしてわたしはこれから
その夢の旗印となったある男が
サッカー選手生活に蹴りをつける姿を観にいきます

それは、私の9年間に渡る夢に蹴りを付ける瞬間でもありました








秋の名残の枯葉舞い散る木立ちを抜けて
三ツ沢競技場到着

汗だく・・・(笑)

・・・なんか入口が「青い」んですけど!?

入口付近でサポーターのボランティアの方々が青い風船を入場者に配っていました
どうやらこの風船を選手入場と共に飛ばすようです

三ツ沢スタジアム上空は飛行機の通り道らしく

電動掲示板のちょうど真上あたりに
羽田を出発して上昇していく飛行機の翼が見えます

旧・ANAスポンサー
チームカラーは空の青と翼の白の
横浜フリューゲルス(ドイツ語で「翼」)のホームであったこの丘は
つくづく「翼」に縁があります


そんな、どことなく飛翔感のあるこのスタジアムがhakaは大好きです


青い風船、「横浜FCJ2優勝J1昇格!」の号外新聞とともに
青と白の紙テープならびに(←試合終了後に投げるため)
水色のリボンがついた「白いバラ」も渡されました

水色のリボンといえば・・・フリューゲリス存続署名運動
hakaも自分のこれまでの人生の中でもっとも劇的な、「爆発する感情」というものを味わった瞬間
あのレッズ戦の前に署名した記憶があります

いや、署名したから、あの運動があったから
(マリノス&マリノスサポにとっては他人事ではなかったのだ)
マリノスのメンバーは「絶対に諦めることができなくて」
あんなに劇的な奇跡のような試合になったのだと・・・いまにして思います

あれから8年の歳月が流れましたが
水色のリボンに込められたフリューゲルスへの想いは途切れることはなく

その想いを糧に「横浜FC」という新しい花を、咲かせました

普段はガラガラの三ツ沢競技場ですが
今日はJ1昇格&城効果でチケット完売!満員御礼!!
初の一万人越えです^^

「三ツ沢を満員にしたい」と言っていた城彰二キャプテンの想いも
引退前の最終戦でようやく叶えられました

皆が手に風船を持っているのでスタジアムが青く染まっています
青空の下、「青で蹴りを付ける」
いい雰囲気です

そんな空色スタジアムの一角・・・アウェー側は空色の補色のオレンジが際立っています
みかんサポ(笑)こと愛媛チームのサポーターたちです
思えばこの今年J2昇格チームに初戦で負けて、足達監督が解任された時から
横浜FC劇場が始まったのです

(この時彰二もキャプテン辞意を示したのですが、高木新監督に引き止められました)


今日は絶対に・・・勝つ!!


hakaの前方にいた女性二人組が青い風船にマジックで城選手へのメッセージを書いていました
「大好きでした」「青春をありがとう」・・・同感!同感!!


城彰二はあたしの(かなり遅れてキター!)青春でした・・・・


青春との決別へのカウントダウン開始
「選手入場」の声と共に
スタンドの観客が一斉に青い風船を手放しました

おびただしい数の青い風船が風に乗ってぐんぐんと青空に溶けていく風景・・・
その美しさに涙が出そうでした(途中で木に引っかかっていたヤツもいましたが(^^;)

その後、水色のリボンを結んだ白いバラを掲げて
選手たちを迎えました

空色の征服(制服)を着た横浜FCメンバーがピッチに入ってきました
オレンジのキャプテンマークを探します
いたいた城彰二!泣いてもわらってもこれが最後のキックオフ!!




・・・・ここからはもう記憶が途切れ途切れしかありません・・・・・



ずっと立ちっぱなしで
ずっと手を叩きっぱなして
唄いっぱなしで
祈りっぱなして


最後の90分を見つめていました


スピードはないけれど
鉄壁の守りを誇る横浜FC
ベテランボランチ・山さんがキいてます

彰二はやっぱり巧い
前線でタメを作る

というかポストやったりパス配給したり
ほとんど中盤の動きをしてないか?
MFWといっても過言ではないぞ

動き出しも誰よりも早いし
相手DFを振り切る動きも健在だ
これで引退されてはみ~んな引退しなくちゃならんぜ、城彰二

チェイシングも怠らず
あいかわらず献身的な動きを見せる
スペインでもそうだった、このひとは強引にオレがオレがと自分でいくより
人を生かして皆で崩していく(=創っていく)のが好きなのです

「フォワードならもっと強引に」「守備的FW」などと揶揄されたけど
わたしはそんな彼の性格が滲みでたプレイスタイルが好きでした

こんなに仕事量の多いキャプテンに辞められて
来期大丈夫なのか?横浜FC!と本気で心配になりました(^^;

0-0のまま後半突入
CKではじまるセットプレイ
そのときhakaの得点アンテナがピリリ反応「点が入りそうな気がする~~」

そうしたら!
CKをヨンデがゴール左(hakaの前)から豪快にボレーシュート!!

ゴール!!横浜FC先制!

狂乱乱舞の選手たちそしてゴール裏(もちろんhakaも)ならびにスタンド!!
皆で大合唱!!


♪らららちょうよんで~らららちょうよんで~らららちょうよんで~らららちょうよんで~
 よんで!よんで!ちょーよんで!!(←ヨンデ応援歌)


ヨンデゴールに大盛り上がりの三ツ沢競技場
よっしゃ後はお前が決めろよ!城彰二!!とばかりに


超!特大の「じょーしょうじ!」どどんがどんどん♪(←城コール)


すると・・・待ってましたああああ!この瞬間!!

またしてもhakaの目の前ゴール手前から城彰二
反対側にいるアレモンに美しいクロス!!


これをアレモンがきっちり決めて横浜FC二点目!


城アシストのゴールが決まった瞬間
このときの三ツ沢の盛り上がり方といったら・・・



もうね・・・・(笑)



そのとき城はまっすぐにベンチスタッフに向かって翔けていきました
「ハッサン国王杯」でゴールを決めてトルシエの元に走った
あのときのように

そうしてスタッフたちに迎えられて抱きかかえられて
もみくちゃにされていました

最後の最後にきっちり蹴りをつけた彰二にたいして
青空サポたちは
じょーしょうじ!の城コールと
キングジョーショージ♪の城応援歌を思いっきり唄って祝福してあげました

時間の経過と共に大陽が西に傾き始めました
高木監督が退席になるというアクシデントもありながら(^^;オイオイ
終了時間は刻々と近づいていきます

斜陽のオレンジ味の視界の中
涙で曇る目を凝らしながら
彰二のピッチを翔ける最後の姿を目に焼き付けました

少し、いやかなりO脚気味(膝を怪我しちゃったからねえ)の立ち姿と走り姿
敵を背負いまくってのポストプレイ
トラップでボールをもらったときに、なんか中途半端な位置で中空に止まっている手
その握りこぶし
キャプテンらしく周囲に指示を出す姿、仕草

空色の制服に輝くオレンジのキャプテンマーク
背中に背負った白い翼は「JO 9」


すべてを眼と心に焼き付けました


笛が鳴り、試合終了とともに
青と白の紙テープが観客席から一斉に投げられました


青と白の祝福・・・その美しかったこと!!



直後、ゴール裏ではワインをあけてカンパイしている奴らがいました
葡萄色の勝利の美酒はさぞかし美味しかったことでしょう^^


西の空に傾く美しい夕日とだんだんと色を変える夕空のもと
試合終了に引き続いてJ2リーグ優勝の表彰式

横浜FCメンバーがメインスタンドのロイヤルボックスに登り
その中央で城キャプテンが銀皿・・・ではなかったJリーグ杯を高らかに掲げ・・・たようです(←この銀皿は後にアレモンのフリスビーと化しました)


城はとても幸せそうでした(←あいかわらず遠くてよく見えないけど(^^;)
こんな幸せそうな城を見るのは9年間の中でも久しぶり
・・・いや初めてかな?

辛く苦しく醜い時期を経て、最後の最後、冬の終わりに
ようやくたどり着いた艶やかな一閃が
まさに今、目の前にありました

おめでとう!城キャプテンならびに横浜FC!!

表彰式の時に
監督ならびに城キャプテンからのコメントがありました

耳に心地よい、ききやすいソフトなあの声で発せられた
城のコメントは素晴らしく
特に最後の言葉に私は息を呑みました

ジョホールバルの前には
「サポーターが行きたいんじゃなくて僕たちが行きたいんです」ときっぱり言い切った
ぎらぎらと鋭い眼をした城彰二は

8年後にはサポーターに向かって、こういい残してピッチを去りました




「これからも横浜FCを、愛してください」









運命の2006年12月2日
城彰二現役生活引退ラストゲーム

すっかり日が暮れ
スタジアムが夕闇に包まれはじめた頃

選手たちがピッチ内を一周してご挨拶
さっきまで闘っていたみかんサポも城コールをしてくれました

これぞノーサイドの精神(それはラグビー(^^;)
ありがとう!みかんサポ!!

hakaも席を離れさらにさらにゴールのすぐそばへ

そして我らがゴール裏すぐ目の前にへ選手たちがやってキターー!!
近いよ近いよ、こんな近くでいいですか!?(←パニック)
あらら、よく見れば、みんな家族でいるじゃないの

素さん、息子さんを肩車してる~微笑ましい♪
「青空の下、昇格が決まったら最高だね」と言っていた元フリューゲルスの素さん
今期のFCの躍動は密かに「仕事人」な貴方のおかげだとhakaは思っております
ありがとう

最後にゴール裏に現れたのは城キャプテン
奥さんと娘さん(夢叶ちゃん)とのスリーショット

奥さん、翼の折れた「プライドだけは捨てられなかった」ぐうたら彰二を
見守り、背中を押し、再生させてくれてありがとう!
グッジョブ!!(←ジョブじゃない、「愛」だよ「愛」)

夢叶ちゃ~ん!パパはやったぜ!
夢を叶えたぜ!このパパの勇姿を覚えておけよ~(←そりゃ無理だって(^^;)

願わくばこの時のスタジアムの歓喜とパパの勇姿が
夢叶ちゃんの「いちばん小さい頃の記憶」になるといいね・・・

その後、ゴール裏では
「サポーターが選ぶ年間MVP」の表彰式
(ヒマをもてあました素さんとこのガキどもと菅野がゴール前で遊んだり写真とったりホホエましい^^)

お約束で城彰二が年間MVPに選ばれ
シャンパンがけやらなんやらかんやらやってました

もちろん笑顔全開、サポーターも大盛り上がりです・・・









サッカーに「カーテンコール」があるなんて
知りませんでした

城彰二ほかメンバーがメインスタジアムに引っ込んだ後も
ゴール裏では誰一人帰ることなく
城彰二コールが続いていました

そして青と白の紙による「9」のマスゲームで我らがキャプテンナンバー9の登場を待ちました

すると勢いよく飛び出してきたのは・・・アレモン(笑)
おまえじゃね~よ(笑)


つかみはオッケー!なアレモンの粋な演出の後に
城彰二がふたたびピッチに現れました

すみません
このあたりの記憶は本当にぶっ飛んでいます

覚えているのは
後ろから超特大の声量で何回か聞こえてくる、「じょおおおおおおおおおおおお!」という
叫びにも似た野太い声と

耳元すぐ後ろから聞こえてくる
ただアホみたいにくりかえされる
「じょーしょうじ!」「きんぐじょーしょーじアレアレ~♪」という男声と女声入り混じった声援と

「三ツ沢の歌」と、彰二の幸せそうな笑顔と

いまにも泣き出しそうな、いい年したおじさんと
ボロボロ泣きまくっている自分でした

2002年W杯対ロシア戦横浜国際競技場
城彰二が総てをかけて望み、結局手に出来なかった日本の初勝利の直後
hakaは横浜国際でサポーターたちが歓喜に溢れて選手たちの名前ひとりひとりを高らかに連呼する中で
「お前らひとり選手を忘れてるぞ!ちゅーかなんでアンタがいないのよ城彰二~!!」と
めっちゃブルーな気分に浸っていました(詳しくはコチラにあります)


しかし今、彼が愛したひとたちに
こんなにも愛されて、こんなにも誇り高く名前を連呼されている彼を見ていたら
もうそんなことはどーでもよくなってしまいました

世界最高峰の大会とJ2リーグ
そんな比較は何にもなりません

いまここで、この場所で彼が受けている祝福
このまま永遠に続いていきそうな、幸せなスタジアムの雰囲気

彼自身が自分のサッカーとサポーターたちに愛と誇りを感じているという実感

これがわたしのいちばん感じたかったこと
総てだと思いました

わたしにいまでも「悲しい夢」を見させる
4年越しの傷が
最後の最後にようやく癒えたのです




・・・出来すぎですよね?



でもこれが真実です
本気で生きている人の処には、奇跡はあるのです


私はたぶんもう
悲しい夢は、みません


9年越しの超一方的な片思い
心躍らせ、震わせ、高ぶらせ、切なくさせてくれたかけがえのない夢に
わたしが蹴りをつける時がきました

もうその姿をピッチで見ることが出来ないという悲しさと
自分が長年心の中の飼っていた「孔雀」はこんなに美しくて素晴らしい男だったのかという
今更ながらの嬉しいオドロキと誇らしさと
チームを愛し、サポーターに愛され
サッカー人生を完全燃焼したあるひとつの生き様への清清しい気持ちとが入り混じって
わけのわからぬ感情を抱えつつ

最後の最後
今度こそ本当にピッチを去っていく背番号9に向かって
「ありきたりな感謝の気持ち」を声を限りに叫びました


誇り高き横浜の友よ、ありがとう
本当に・・・



夢をありがとう。



「じょー!ありがとう!!」



そのとき
三ツ沢競技場の上空には、白く輝く月が浮んでいました








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