見逃していたNHK
女子フィギュア特集番組を見る
hakapyonの好きな
荒川静香選手が中心の内容だった
ラッキイ(^^
元世界チャンピオン
自称
オールドタイプのスケーターである
荒川選手は
新採点法の導入に
悩んでいた
ジャンプや小難しい技を
ふんだんに盛り込まないと
評価されない新採点法
シンプルで優雅な
スパイラルやスピンもを持ち味とする
荒川選手には
不利な内容なのだ
加えて
新採点法に圧倒的有利な
多種のジャンプを跳ぶ
15歳の天才ジャンパー
無垢な妖精
浅田真央選手の台頭
銀盤の女王は
追い詰められていく
*
荒川選手は
身体のラインが綺麗
そこにいるだけで美しさを放っている
さらに
身体を伸ばした時の
伸びやかさがすき
まっすぐ伸びた長い手足を武器に
ゆったりとした大きな動線を描く
動きに張りと
気品があるのだ
彼女の演技は小技に逃げず
シンプルで
凛として
冷ややかな印象
クールビューティ
オリエンタルな表情も好み
大人の女の色気満載
ショートプログラム終了時の
あのきりりとした笑顔に
惚れた輩は
hakapyonだけではないだろう
浅田や安藤が
(その技のレベルはとんでもなく高いものなのだが)
跳ぶことと技をこなすのに終始し
統一感に欠けるのに対し
村主や荒川は
ゆるぎない
自分の世界を確立している
フィギュアスケートは
「演技」である
指先まで神経が行き届いた演技
感情が伝わってくる切ない表情
プライドを感じさせる凛としたたたずまい
演技という観点でみて
村主や荒川の滑りからは
スケートへの熱い想い
「魅せる」ことを意識した観客への奉仕心
彼女たちのこれまでの生き様や
スタイルへのこだわりが
技の上手下手以上に
訴えてくる
名女優の氷上の演技は
まるで数分間の
お芝居を見ているようで
面白い
*
新採点法に見合った滑りをすると
己のスタイルが崩される
どちらを取るべきかの
せめぎあい
そんなとき
彼女は
あるファンからの応援メールの一言に
背中を押される
「わたしは荒川さんの優雅な美しい滑りがみたい」
彼女はコーチを変えた
今までのコーチは
リンクの外から
彼女にアドバイスするのみだったが
今度のコーチは
彼女と同じリンクにたって
彼女の前で滑って見せる
そんなコーチとのセッションの中で
生まれたのが
あの
思わずhakapyonも見惚れた
脚を高らかに上げ
そっと手を離したのに微動だにしなかった
スパイラル
あれは
新コーチになって
直前に取り入れられた
技だったのだ
さらに彼女は
今度のプログラムには
彼女の得意技である
イナバウワー(後ろに反り返ったポーズのまま滑る技)を入れることも
考えている
イナバウワーそのものは
新採点法では
高い得点が付かない
しかし
点を取ることだけがフィギュアの演技ではない
誰かが決めた基準じゃなくて
他の誰でもない自分のスタイルで
観客を楽しませたいという志が
荒川静香の「美」を
リンクの上に咲かせるために
イナバウワーを選ぼうとしているのだ
女王の誇りをかけた舞台
冬季トリノオリンピックは
2月10日に初日を迎える
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