テーマ:最近観た映画。(40093)
カテゴリ:ナウ・シネマ・パラダイス
「アカデミー賞週間」っちゅ~ことで ただいまBS-NHKで放映している 過去にアカデミー賞を撮った名画を いくつか観ました。 *** ●「戦場のピアニスト」 最近は「戦場の~」といえば 「カメラマン」と反応してしまう ミーハーなhakaでありますが この映画は劇場でも観ましたし DVDでも何度か観ております 第二次世界大戦での ナチスのユダヤ迫害の様子 ゲットーや収容所の悲惨さ(キャラメルの食べ方が切なすぎる・・・) ワルシャワ奮起などの 戦争の残酷さ、痛ましさを ユダヤ人ピアニストの目を通して 淡々と描いているこの作品 ポランスキー監督の「実体験」が 元になっているというのだから 恐ろしいではないですか 戦争によって 廃墟と化した瓦礫の町の中を 途方もない空腹感と孤独を抱え ひとりふらふら彷徨い歩く 瀕死の主人公 逃げて隠れて生き延びてきた主人公の目の前に広がるのは 人ひとり存在せず色彩がまったく無い どんよりと灰色の絶望的な光景 これってそのまま主人公の心象風景だよね ついに廃墟のピアノの前で「敵」に見つかる主人公 敵のドイツ将校はそのピアノで ベートーベンの「月光」を奏でていたことでもわかるように 音楽の素養があるらしく 主人公は将校に促され彼の前で ポーランド人作曲家・ショパンの「バラード」を弾く 美しい音楽と それを愛でる高尚な魂は 戦争や国境、言葉をも越えるということがよく解る 荘厳で美しい場面であります 人の心や価値観は 時代によってコロコロ変わっていくものだけれど 音楽の美しさってのはどの時代のどの状況においても 変わらない永遠のものなのだなあと カンジさせられました とにかく戦争はいかんね 音楽やスポーツが楽しめる 平和を守っていかねばなりませんね ちなみにこの映画 ピアニストが主人公ということもあって 劇中に流れる音楽にも注目 戦争の最中にいることを忘れさせるほどに優雅な バッハの「無伴奏チェロ組曲」をはじめ ショパンの「ノクターン」「バラード」「華麗なる大ポロネーズ」などなど 名曲がたくさん聴けるのもまたヨロシ はーーそれにしても ラストシーンの「救い」はええわ 戦争の辛さ苦しさを耐え 自分の場所に帰ってきた主人公が オーケストラをバックに奏でる円舞曲 主人公を通して わたしたちもこの二時間余り 戦争の残酷さや人間のおぞましさと向き合ってきたからこそ 輝き、報われる瞬間だね * ●「ナイロビの蜂」 「ブラッド・ダイヤモンド」を見たときも思ったけれど アフリカってホントに土が赤いのね・・・・ この作品、最初のうちは 嫁の死因を旦那が探る不倫サスペンスものかと思いきや 途中からHIVやら結核やらの特効薬(新薬)開発のための 人体実験の事実やらが出てきて 一気に社会派映画の流れ 旦那の回想場面に登場する 生前の嫁がかわいかったなあ 腹パンパンの妊婦姿もエロかったなあ 流産?した後の嫁はやつれて疲れ果て 夫に愛され子供の誕生を楽しみにしていた時の 輝くような美しさは半減していたなあ 彼女のショック、空虚な心が その面差しから見て取れたぜ 先進国がアフリカを食い物にしている現状を憂い 真実を突き詰めていく嫁は ついにとんでもない事実を掴んでしまう あまりに大きな問題に旦那にも相談もできずひとりで抱え 次第に旦那との距離は遠くなり 家庭は冷めていく 先進国や大企業が 利潤追求のために 未開の地アフリカ大陸で どんな非人道的なことをやっているか また、それらの犠牲になっている人々がどれほどたくさん存在するか 社会の闇に葬られている さまざまな問題を 先進国の人々は映画を通じて知るわけだね 最近のアフリカ関連の映画をみるたびに思うこと こんなに自然が美しいアフリカの大地で 人間様は一体何をやっとるんじゃ カネよりも人として大事なことがあるだろう あまりに器がちっちゃいよ・・・・ 美しい大自然に抱かれて 主人公が孤独に死んでいくというラストも 「ブラッド・ダイヤモンド」と一緒だな (結果として問題提起を促す社会派映画に仕上がってる点も同じだな) haka的にはこの共通のオチは(←オチってwww) 汚れっちまった人間様が 大自然に抱かれ浄化されていくイメージかな * ●「善き人のためのソナタ」 録画はしたけどまだ観ておりません。 * そして これは 映画じゃないけど(^^; もともと好きだったけど 最近、映画とサッカー番組の合間によく放送しているので 楽しみに観ている番組。 ●「ブラタモリ」(番組HP) 「本郷」「横浜」「六本木」など 街の達人(おまけに坂フェチwww)タモリによる 誰もが知っている街の「過去の顔」 意外な歴史を探るという企画 なんちゃって暦女のhakaには めっちゃ面白いのであります^^ 博学で視点がユニークなタモリが その道の達人と オタク談義で盛り上がる様が いとをかし 普段は淡々としている タモじいさんが テンションあげて街ブラを 楽しんでいる様を観るだけで なんだか こちらまで 嬉しくなってしまうのですよ^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.03.08 18:36:18
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