クリストファー・ノーラン監督の映画
「ダンケルク」観てきました。
はぁ…凄かったわ。
予備知識ほとんど入れずに観たので「チャーチル」という単語が出てくるまでこの戦争がWW1なのか2なのか解らなかったw
しかもこの出来事が先日見た「プライベート・ライアン」(ノルマンディー上陸作戦)より前なのか後なのかも解らなかったw
でも!めっちゃ面白かった!
本作を見て改めて「プライベート・ライアン」はスピルバーグの職人技によるエンタメだったのだと感じた。演出分かりやすいもん。
でも私はキャラ立ち控えめドキュメンタリー調の本作の骨太演出も好き。敵の顔が一切見えないのもリアル。船が沈没する際のぶくぶく感wやスピットファイアの空中戦の迫力も凄かった。
ダンケルクの浜辺の虚無感。突然始まる激しい砲撃。ようやく乗り込んでも敵の攻撃を受けて沈みまくる船。海に放り出されたら火攻め&水攻め。あ~やだやだ(´Д`)
不穏な音楽や時限爆弾のタイマーの如くカチカチと時を刻み続ける秒針の音に緊張を強いられ、観客である自分も「一刻も早くこの場所から逃げ出したい」と感じた。
だからこそ最後のカタルシスが心地よい。ダンケルクから脱出し英国に戻り、終始鳴り続けていた秒針音が止み、静寂が訪れる。 ようやく訪れた兵士の休息。周囲には戦場には無かった多様な色彩が輝き、疲れた彼らを労う笑顔の民衆からビールの差し入れが届く。
大きな仕事を終え、夕映えの海岸上陸を静かに滑って行くスピットファイアの美しい場面。背後に流れていた旋律が英国作曲家エルガーの「エニグマ変奏曲」だと気づいたときに、涙腺が崩壊した。
敵を倒す。仲間を救う。生き延びる。 それぞれの使命を戦う名もなき勇者。
誇り高き陸空海のイギリス男たちによる、奇跡の救出劇。
「ダンケルク魂」万歳!
◆【youtube動画】エルガー: エニグマ変奏曲, Op.36-9.ニムロッド
◆【youtube動画】Dunkirk - Variation 15 (Dunkirk) - Benjamin Wallfisch [Produced by Hans Zimmer] (Official Video)