少し前になりますが。
マイバースデイ&フレディ・マーキュリーの命日である11月24日に、二度目の野田地図「Q」を観てきました。
(この日の公演はフレディも観に来ていたに違いない、と勝手に思い込んでいるw)
前回の観劇は前から二番目中央という役者のツバキシャワーが拝めるまさか!の良席だったので(←地鶏棒で殴られそうで怖い)、まぁ今回はきっと席も遠くて役者さんも豆粒だよな~なんて思っていたら…
今度は舞台全体が見渡せる劇場真ん中中央…またまたまさか!の良い席だったので驚きw
相変わらず役者たちは遥か彼方を見つめてちょいとカッコいいこと言い放って、だだだ~っと舞台の袖に駆けていく…ノダマ節健在(←誉めている)。
若い二人の真っ直ぐな芝居が胸を打つ。その後の二人のすれ違いも切ない。脇役にも隙がない。巴、離れて観ても相変わらず怖ぇw竹中さんの覇王清盛→凡太郎への化けっぷり凄い!足首細っ!
悪趣味なパーティー、振袖姿のロミオ…平家の貴族趣味はフレディに通じるものがあるかも。ステージで振り袖着こなしてた(そして脱ぎ出したw)若き日のフレディ、めっちゃキュートでしたから!
布マジックとか手紙のやりとり、「刹那と永遠」のフレーズ、羽野シルク、そのタイトルの響き等…なんとなく「キル」を思い出す。そういえばあれも栄枯盛衰の物語。
ラストの無名戦士たちの遺体の山からは、中世の源平壇ノ浦の合戦から近代の第二次世界大戦、最近良く日本に流れ着く北朝鮮の難破船まで…いろんな時代のいろんな争いの場面が頭をよぎった。
しかし…もともとQueenの「オペラ座の夜」は演劇的要素が強いと言われていたけれど(映画「ボヘミアン・ラプソディ」でもフレディは鼻息荒くシェイクスピアがなんたらかんたら~と語っていたな)まさかここまで野田地図の世界観にはまるとは驚きだ。
殺人事件や怒り爆発愚痴ソングから友情讃歌にスペースアドベンチャー、甘いラブソングに車ラブソングまで多種多様な「オペラ座の夜」をここまで芝居化するとは!よく頑張りました!野田さん(笑)
ゾロアスター教の影響なのか何なのか、フレディって「光と影」とか「生と死」とか「Queen2」のホワイトサイドとブラックサイドとか、相反するものが共に存在する豊かな世界を愛してるような気がするの。
(まあそもそもフレディは自分の中にも
相反するものが混在していて戸惑ってきたんだものな)
芝居の中に「刹那と永遠」という私の愛するフレーズがぽーんと出てきたのもそんな繋がりなのかな~と思いました。
という訳で野田さんよ!
「オペラ座の夜」の芝居の次は
この作品と対になるQueenの次作アルバム
「華麗なるレース」を舞台化してはくれまいか!(♪さんばでぃとぅら~ぶ!)
空からブライアン・メイ(←違う)が降ってくるの図w
10/20観劇時には大爆笑したハカが
11/24にはもう古く感じられた件。
ラグビーW杯、終わっちゃったからな~🏈