ランスロット
主人公の一人(なのか?)スザクが搭乗する第七世代試作型KMF(ナイトメアフレーム)。デザインも強さも気に入っているんですが、その名前に含むところがあるのか考えてしまいます。円卓の騎士物語として知られる、イギリス文学『アーサー王の死』では、アーサー王の円卓の騎士中、最も強く(息子のガラハドが登場するまでですが)、最も美男子で、最も女性にモテた騎士。その二つ名は『湖の騎士』そして、王妃グィネヴィアとの不倫の果て、アーサー王の宮廷を破滅へと導く切っ掛けを作った騎士でもあります。主君を裏切り、親友を裏切り、自分を慕う後輩騎士を切り捨て、反逆者モードレットの跳梁を許す結果を作り出した非常に罪深い騎士です。このKMFもまた、何かを裏切るのでしょうか?ブリタニア帝国を?親友のルルーシュを?それによってその立場は大きく変わりそうです。どうせなら、同タイプのKMFで『ガウェイン』とか登場させて欲しいですね。女性に対しては誠実に接し、最後まで叔父であるアーサー王を守り、親友ランスロットを気遣いつつも、弟をランスロットに殺され、彼と対決せざるをえなかった悲運の騎士です。今わの際まで王とランスロットの和睦に心を砕いた『騎士の中の騎士』その騎士の名を冠したKMFの登場を妄想しています。