カテゴリ:5. 極めて個人的な日常。
徐々に身体は。 完全なる老人に近づきつつある。 いや、もう。 あらゆる機能が、 衰退するばかりだ。 強く実感する。 だが、同時に。 かなり他人事でもあった。 ここへ来て、 はっと気付いたのは。 瞳からの視認情報、 色彩感覚が損なわれる可能性がある、 老化に因ってってこと。 うん、実際、 今のところ不具合はないが(多分) しばしば仕事場で。 若いお客様が老親や定年を迎える上司に、 花を贈ろうと相談される際。 彼らが淡い色合いを勘案する場合、 「年配の方は、 色の見え方が我々とは異なります。 鮮やかな配色の方が、 程良く見えますよ?」と助言するんだが。 或る時。 まっ、今春は。 日々昼に夜に、 桜の花見Walkingに努めてたんだが。 昼間太陽の光が余りにも強烈で。 薄暗い部屋との落差もあったと思うが。 快晴の元、 一部視野が欠けて。 それは、 まっ、その一度だけだったが。 何か愕然とした。 同時に。 一流のFloristでいる時間は、 限られているのだと思い知った。 花や服、生活を取り巻くものの、
微妙な色彩の差異に、 いちいちうるさい私。 ああ、 一番残酷かも知れん。 限られたFlorist人生、 実はそろそろ尽きるのかもな。 ならば。 直にやって来る大祭、 母の日前の正味2週間。 私は私の仕事に精根使い果たす迄、 やり切ろう。 まっ、今迄同様。 走ろう、笑って。 一緒に働くこの若い個体らに、 私が遺してあげられるものは。 どんな作業も、 創造的な仕事に変換出来るよ、 自分の気持ち一つで、 ほら?と、 俯瞰した視点を提示することだけ。 後はもう。 自分で考えろだ。 わはははは!! 2016.2月。欧州3人旅。 ギリシャ アテネ。 アクロポリス。 可愛い草花たちの息吹。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.19 21:40:07
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