トウモロコシとアメリカ大統領
23日、アメリカ大統領が一般教書演説をされました。これは本国の政治に限らず、世界経済に影響をあたえるイベントのひとつです。風が拭けば桶屋が何とやらと言いますが、白金豚をはじめとした日本の畜産にも影響があります。 日本のマスコミではイラン問題を面白おかしく取りあげていますが、業界として不安なのがエネルギー政策です。ブッシュ大統領はガソリン消費量を10年で20%削減する(いまの石油をめぐる戦争からのリスクヘッジなのでしょう)、そしてエタノール燃料を2017年迄に現在の7倍にまで増産すると宣言しました。エタノールの主原料はトウモロコシで、その座は当座変わらないと言われています。つまりこれからはトウモロコシが食料でなく石油に変わる燃料として消費されていくことになるのです。 欧米人の食生活ももちろん心配ですが、特に家畜の食べる餌においてトウモロコシは世界中で主原料とされています。それが大きく高騰していくのです。世界経済の枠組みのひとつが今大きくかわろうとしています。