エコフィード
エコフィードとは食品残さを利用した家畜のエサのことです。食品リサイクル法の施行と、穀類の国際価格の上昇に伴い、注目されています。家畜にはその昔、残飯を食べさせていたものですが、すでに現在では殆ど配合飼料にとって変わっています。エコフィードと呼ばれる現在の営みは、かつてのように残飯をまわすのではなく、乾燥加工し成分を検査したうえで配合飼料の補完するために使われることになっていくようです。 ただ、これが中々簡単ではないようです。行政の後押しがあるとしても、加工流通にはまだまだ高い費用がかかってしまっていて、飼料価値に比べて割高になりがちです。また成分の安定が求められますが、さて食品リサイクル排出側が数年にわたり均質な食材を提供してくれるのでしょうか。メニュー、売れ筋がほぼ固定化されていないと不安です(そんなことあるわけない)。そしてハンドリング、もし排出側が爪楊枝等の異物をいれたり過度の添加剤や調味料を混ぜた場合どうなるのか。派遣スタッフ、アルバイトにオペレーションを徹底してくれるのか・・・ なによりこの気まぐれな社会はどう捉えるのか?かつてマスコミや社会はBSEを巡って、家畜飼料中の肉骨粉を一大バッシングしました。でもその成りたちと存在感は、肉骨粉だってエコフィードみたいなものでしょう。肉骨粉は悪い残り物で、食品残さは良い残り物だと、どうしてそんなことが言えるのでしょうか。 冒頭に申し上げたように、背に腹は変えられない状況がそこにあって、そして環境問題にたったときに正義なのはよくわかります。そして誰かが少しづつ始めなければならないこともわかります。けれどこのマス「社会」を信用できない。非常に難しいですね。