人間万事塞翁が馬
「塞翁が馬」という故事を思い出します。ウィキペデイアの記述を要約すると、以下のとおりである。元は中国のお話だ。『ある翁(老人)が、馬をかわいがっていた。しかしその馬がある日、出て行ってしまう不幸に見舞われた。しかし翁は「これがキッカケで何かいいことが起こるかも知れない」とだけ言って、我慢強く待ち続けた。すると、しばらくして、その馬が別の白馬を連れ帰ってきた。周りは口々に何と幸運なことかと囃し立てたが、翁は「これでなにか悪いことが起こるかもしれない」と自分を戒め、喜ばなかった。 やがて翁の息子がその白馬から落ちて、片足を挫く不幸が起きた。すると翁はまた同様に「いいことの前兆かも知れない」と告げる。後に、隣国との戦争が起きると、多くの若い男が戦争に借り出されて戦死したが、翁の息子は怪我のために徴兵されず命拾いする。翁は息子たちと一緒に末永く幸せに暮らしたという。』 このことから、『人の世では、良いこともあれば悪いこともある』という例えとなり、だから、あまり不幸にくよくよするな、とか幸せに浮かれるなという教訓として生かされる言葉になった。お恥ずかしいことに、今月の1月16日の午前0時の深夜のこと、当社の養豚場に火災がありました。肉豚舎一棟を全焼し、また700頭の豚を失いました。可哀想なことをしたし、また当社としても経営上の損失は深いです。二週間たって、ようやく気持ちが落ち着いてきましたが、辛い出来事でした。ありきたりな表現ですが、起きたことは仕方のないことです。社員に負傷がなかったのは何よりの幸いです。そして沢山の方々から御見舞をいただき、また暖かい言葉をかけていただき、あらためてこれまでの人間関係に感謝する機会をいただきました。取引先さまに、再起のチャンスもいただきました。この出来事を未来の幸せに変えるために、気持ちを強くしてとり組んで参りたいと思います。