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カテゴリ:社会、天候、現象
ひろく世間一般に「銘柄豚」という言葉が使われるようになったのは、ここ5年ぐらいのことで、それ以前は「ブランド豚」あるいはブランドポークと呼ばれることのほうが多かったように思います。個人的には、今でも「ブランド豚」という言葉のほうが、イメージを掴みやすいような気がします。
銘柄豚とは、ようは生産者や販売者によって名付けられ、価値を認められた豚のことです。けして品種ではありません。例えば、「白金豚」は当社の商標でにすぎないのであって、そういう名前の品種があるわけではありません。また行政や業界による認証機関があるわけでもありませんから、それぞれ自ら名乗り、それが流通しているにすぎません。すこし意地悪にいえば、全ての銘柄豚は、自称ブランドです。 やはり専門家のなかには、こういった各々がめいめいに名乗っている風潮を否定的に捉えるむきもあります。彼らは、生産者が名前をつけただけで値上げして消費者の利益を損なっているという批判をしています。 その批判にあたる生産者もいなかったわけではありません。ただし現代の畜産業界において、そういった不誠実な輩は淘汰されてきました。他の業界にもれず、本質的な価値のないブランドは、消費者の厳しい目に耐えられず消えていっています。現在残っている銘柄豚は淘汰を乗り越えて、その品種や飼育方法・流通など独自の養豚ノウハウを確立しています。 白金豚もその例にもれず、その価値を築くためのコンセプトとノウハウをしっかりと持っています。それはまた別の回に紹介してまいりたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.15 09:35:42
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