
お客様からの問い合わせで困惑することのひとつに、「マスコミで白金豚の専門店と呼ばれていた店を紹介してほしい」というものがあります。お客様には申し訳ございませんが、それらは無断で自称しているもので、公式にそのようなお店はありません。
残念ながら彼らから、知的所有権者の当社に相談があったことは一度もありません。また、仮に相談があったとして丁寧にお断りすることになっています。専門店という語を辞書で引くと「特定の種類の商品だけを取り扱う小売店」とあります。白金豚は原則として飲食店用のものです。飲食店が、メニューのすべてを白金豚だけで構成できるはずがないし、またその生産量から、今さら新規の取組は不可能なのです。
白金豚は、私達が二つの農場で生産しているだけの、数のかぎられたものです。私達はかねてより、ひとつひとつを丁寧に扱ってくれるお店に提供したいと考えて活動してまいりました。安易に「白金豚専門店」を自称し企画する方を、軽薄に感じざるをえません。人のふんどしで相撲をとるとはこのことです。どうか、プロとして自分の腕と能力で、情熱と誇りをもってお店を運営していただきたいと願います。主役は店主、従業員、そしてお店でなければなりません。食材は、それを助ける存在にすぎず、けして主役にはなりえません。
少し辛口になってしまいましたが、私達にとって、お客様には誠実なユーザー店がほとんどで上記のようなケースはまれです。ですから今回のようなコメントを残すことを申し訳なく、心苦しく思います。ただどうか、今後は偏った情報は控えるよう、報道に携わる方々をはじめ、該当する飲食店主の方々に、御理解をお願いいたします。