混乱する景気
世界中の経済が大変なことになっていますね。今日の午前中は日経平均株価がついに7000円を下回ったとか。さすがに終値は7621円だったそうですが、乱高下してるうちは何も安心できません。近頃は6500円ぐらいまでいくという見方もあるそうです。今日の日本農業新聞の一面見出しは、「株安円高、農産物に波及必死・消費冷え込み懸念」となっていました。農畜産物は事実上、国内消費が主となっているので、円高によって輸入資材が安くなるのはありがたいことです。が、もともと生産物の価格が安値安定なので、これ以上の下落は経営的にうけいれられるものではありません。みんな不安にかられています。豚にかぎっては、ここ1年近く高値で安定しておりましたが、9月から大きく下落しており、今は多くの生産者にとって採算ラインを下回っています。この環境で、大きく価格相場を押し上げる要因は見あたりません。 白金豚を生産する身として不安なのは、Non-GMO穀物の手配の将来です。私達としては、今後も変わらずそれを扱いたいと思っていますし、義務感もあります。しかし円高とは関係なく特別な穀物の逼迫感は変わりません。もちろん原油やドルと一緒にコーン相場自体も、下落しておりますが、生産高が減少しており、相場に拘わらず購入困難になっています。果たして国難にある米国が、これまで同様に生産をつづけてくれるでしょうか?いやむしろ米国は、経済が一段落したらこれまで以上に食料を利用して世界をゆさぶるでしょう。闘うなにも持たない日本がそれに立ち向かうのは難しいことでしょう。秋の夜長、世界のニュースをみながら、色んなことを考えます。