私たちの師匠
矢萩春恵先生、私たちが心服する姿です。八十歳をとうに越えられていられるのにお手本一つに一つの手抜きもなさいません。いつも私は姿勢と心を正して帰ってきます。今日は朝から忙しい大事な仕事の連続でしたが、その合間を縫って2時間、その一ヶ月一回のお稽古に私も駆けつけました。安倍夫人(晋三総理の母上)が先週骨折の手術をされたのです。全身麻酔で手術をされたということですが、もう元気でオヤツのお当番をされていました。矢萩先生と同じ辰年。とにかく学ぶことばかりです。夜はジェット・リーとジャッキィ・チェンの新・少林寺を観ました。思えばこんな徹底した映画づくりを日本映画では一度も観たことがありません。このエネルギーにみちた人々、果てしない大地、黙々と生きて死ぬ人の群れ・・・やはり眠れる巨龍がむっくり起き上がる歴史の時に私たちは出っくわしてしまったようです。大変なときに我々は立ち会わされた、とは平泉渉先生の言葉です。来年は辰年。そういえば古い名作といわれる日本映画でも、日本の映画はせせこましいお芝居で私はいらいらと疲れてしまいます。映画俳優たちの覚悟が違う、とくに男たち。