桂文珍さんの別荘
能登の門前にある曼荼羅村。曹道宗の総持寺祖院の門前町です。日本海に面した山の奥ですが古い寺町です。しっとりとした落ち着きのあるキレイな町です。黒く光る瓦、甍がキレイ。そんなに豊かではないはずなのですが誰もあせっていません。文化というものの価値はこういうところに表らわれるのですね。桂文珍さんは村の人に無料奉仕。村の人は文珍さんがくるのを楽しみにしています。文珍さんは村一番の名士です。テレビ時代ですね。大阪の八尾からセスナを自分で運転してくるのです。文珍さんの野外劇場は突然に真っ白な姿を山の中にあらわします。しっかりとした近代的な建物が不思議に環境にマッチします。今風のチャチな建物ではありませんから古い日本の町にも逆に新鮮です。みんな1000坪150万円だった定期借地です。周りが広く山だからみんな一万坪位の中にたつかんじ。山と海と木、それだけ。空気がキレイ。日本海に沈む茜色の夕日を見ていると心も一緒にとけていきそう。シルバーセンターが管理・掃除・木の伐採などもしてくれる。ただし、悪いことはできない。村の入り口ですぐ誰が通ったかわかる。みんな家の中でそれとなく見ている。昔の村はこういう暮らしだったのだろうと思う。窮屈の意味もわかる。ただ私たちよそ者にはほっとする昔の村。建物に一億円ぐらいかかったとしても都会のアパートより安いのです。これからみんなのライフスタイルがどんどん変わって多様になると思います。私の提言。キレイなお金の使い方、キレイな生き方を考えると楽しく、みんなキレイになります。