シアター・ブティックは、製品とそれを作っている人物の双方にスポットをあてています。

人間として一歩一歩確実に歩いてきた人とその作品が一体になったものを選んでいます。

永野敦子さんもその代表的な方です。普通の主婦から仕事をはじめて３５年、帝国ホテルのお店を本店に、ニューオータニ、ホテル・オークラと日本でも代表的なアーケードにお店を持ち、日本各地は勿論、世界中にネットワークを持って活躍されています。

それなのにいまでも何事も手作りでする、自分がいつも現場に立ち会う感覚を忘れない方です。ファッション・ショーでもスタッフや跡継ぎのお嬢さんを前に出して、いつも蔭で見守っているのです。

私は３０年以上前、軽井沢の万平ホテルの夏の店ではじめて一着求めました。そのときはちょっと高いかなと思ったのですが、永野さんのニットは飛行機に乗っても皺にならず、ちょっと古くなると手直しをしてくださり、アイロンをかけ直して新品同様、今でも着ています。

あるファションショーのとき永野さんに「麻記子さんはコレ」といわれてちょっと変わったジャケットを肩にかけられましたが、それが本当によく似合い今も手放せません。もう５～６年は経っていますが、いまだに皆に誉められます。

私がこの秋に求めたスカートも細い糸で編み上げられながらタックがたくさんとってあるので着易くほっそり見えて、楽に着られる名品だと思います。

というわけで来週２７日の木曜日、２８日の金曜日、１１時から６時まで二日間、シアター・サテライトにて展示即売会があります。アメリカ大使館の正門前の共同通信会館の一階ですからわかりやすいところです。本当のおすすめです。