不正アクセスと会員登録詐欺~運営会社の不当利得について~
これは以前聞いた話ですがある大手のネットショッピング会社で利用していたIDに不正アクセスの疑いが見られたため、利用していたID(複数あり)のその会社の特典付きの会員登録を解除したそうです。そのひとつがPSWが入らないためにずっとその会社の特典付きの会員登録を解除できずに半年間会員費を支払い続けたそうなのですが最近になってようやくPSWが入るようになったのでいざ解除しようとしたら「そのIDは登録解除されております」と言う表示が出てこれはおかしい、それでは自分が今まで払い続けてきた会員費は一体誰の会員費だったのだろうと思い、残りのIDを調べてみると、確かに半年前に会員登録を解除した別のIDがずっと会員になっており、さらに両者の履歴と明細に食い違いが見られたそうです。それは明らかに両者の記録を入れ替えた形跡が見られ、片方は購入した会員費の金額が明細に反映されておらず、もう片方は逆に購入しなかったにもかかわらず会員費が明細に記されていたそうです。つまりある人物がこの顧客の所有するIDに不正侵入↓そのうちのひとつをまずPSWを書き換えその顧客がログイン出来ないようにする↓既に会員登録が解除されたその顧客の別のIDとそのIDの帳簿を入れ換える↓頃合を見計らってログイン出来ないようにしていたPSWを元に戻す↓顧客が不正に気づいて訴えても運営会社は「顧客自身の勘違い」として「帳尻は合っている」「顧客の覚えの無い買い物をされたなど実質的な被害が無い」として処理、顧客の訴えを退ける。しかし実際は顧客は会員登録をしていたIDにはログインできなかったのでその間会員の特典を利用することが出来ず、ただいたずらに毎月口座から会員費を引き落とされ続けたのでその分は「運営会社の不当利得」となります。その方は運営会社に問い合わせのメールを送ったのですが、運営会社側のサポートには一向に話が通じない様子で、「こちらは間違っていません」の一点張りで顧客の指摘した帳簿をきちんと見てもいないし顧客の苦情の意味内容を理解した様子も見られなかったそうです。金銭目的の詐欺と言うよりは嫌がらせの疑いがあったのですが月々数百円と言えども被害である、しかも帳簿が改ざんされていた、ということでその方は取り合えず地元の消費者センターに相談に行ったのですが、その方がプリントアウトした帳簿を証拠として持って行って事情を説明しても「こちらではその運営会社のFAQ以上のことは分かりません」「被害金額が少ないので警察も詐欺事件として取り上げてくれないでしょう」と言ってまるで被害者の訴えを封殺するような応対だったと言います。また警察に相談に行ってもその方の持ち込んだ証拠資料を見ようともしないで「いったん奪われたIDは取り戻せません」という答えが返ってきたそうです。信じられませんね。ちなみに警察や消費者センターが犯罪であると考えられる被害を受理してくれない場合は警察庁と消費者省にhttps://www.npa.go.jp/goiken/警察庁長官官房総務課広報室〒100-8974 東京都千代田区霞が関2-1-2消費者庁 大代表 03-3507-8800訴えましょう。