ハムハムセブン投資日記

2008/11/16(日)09:43

(続)株でいつも勝つ方法

先日ファンダメンタル分析による割安・割高の判断をして"投資"するやり方が、上昇相場では有効だけど下落相場ではあまり有効ではない、むしろかえってうまくいかないほうに働くと思っていることを書きました。これについてもうちょっと。 そもそもファンダメンタルによろうと、テクニカルによろうと下落相場では"投資"というのはあまり効率が良いとは思いません。そんなことはない、投資で財を成した人の多くはどん底で勇気を持って買ったからだって反論がありそうですが、買ったものがあまり時間をかけずに値上がりしたほうが効率が良いという意味でです。すぐ値上がりする株を知りたがるのはト~シロの証拠だと、多くの自称プロの方は言いそうですが、すぐに値上がりするほうがいいに決まっています。 また下落相場というのは、たとえ値上がりしたとしても線香花火程度で、やっぱりまた下げてしまうものが多いから下落相場となります。こういう場合はじっくり価値があがるのを待つ"投資"よりは、"投機"のようなヒットアンドアウェイのほうがその時点では儲かる確率が高いという意味です。 また割高・割安という判断は株価と企業の真の価値との乖離を見つけ出し、この乖離が大きいものに投資するということになるのでしょうけど、問題は真の価値の部分です。 今年の春に私はトヨタを買い下がりました。その時同じようなことをやっているお仲間の方と今の株価は超割安だと話したものです。ところが例の超絶下方修正があり、結局は割安ではなくむしろ適正に近いものだったということになっています。 そもそも株式の真の価値の判断基準はその時点で企業が公表しているものということになります(そうじゃないならインサイダーか自分の予想でならギャンブルと同じことになるはず) つまりその時点での真の価値に対する乖離を狙う"投資"というのは、全体が下方修正するような時にはその乖離そのものが本当に存在したのだろうか?と思うのです。 逆に全体が上昇の時なら、これとは逆のことが起きるように思います。つまり真の価値との乖離が大きいものほど、よく言われる真の価値と株価の収束現象が生じて、こういう投資法が大きな成果を享受できるということになります。 世のこういう株式の王道に関する本などでひとつだけ書いていないことがあるように思います。そしてこのことが出来るならば株で資産が大きく減少することなどないはずです。 それは 「全体が少なくとも下降場面に入った時はいっさい株式投資をしないこと」 です。 「株式投資をする」ということは決して儲けるためだけにするのではないって反論がいっぱいありそうですが(社会貢献がどうのこうのというような)、少なくとも私は損してまで社会貢献したいとは決して思わない不埒モノのほうなのです。

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