2006/10/31(火)13:24
AKURO 感想続き
AKUROの感想続きです。
えっとおそろしくわかりにくいレポとなってますので、
見たかったけど見れなかったからレポめぐりしてまっすって方には
オススメできません。
ストーリーをまとめてくださってるakkiさんのページでストーリ(かなりうまくまとまってますよん)を読まれてからだと多少わかるかも。。。
自分の備忘録として書いてますのでご了承ください。
さて続きです。
いよいよチラシを飾ってる6人のキャストについて・・・。
☆平澤智さん
エミシーズの中でもっとも大和に対する憎しみを持っていた役でした。
それがどんどん高麿を認めていく様を追っていくとすごく泣けてきました。
この方も実は舞台で拝見したのは2回目です。
以前見た「真夏の夜のロミオとジュリエット」がぜんぜん動かない役だったので
(それでも渋くてステキだった)今回の殺陣での動きのすばらしさに感動しました。
背中に背負った鞘から剣を抜いて二刀流で戦うところなんてもうっ!!!かっこよすぎです。
そして、常に熱い思いを胸に秘めながら冷静に状況を判断しようとするクールさがたまりませんでした。
ほんと、ボキャブラリーが足らなくて申し訳ないんですが、素晴らしかったです。
この方の主演だった「YESTERDAY IS・・・ HERE」見たかったなぁ。
千秋楽挨拶で一言「シンジラレナーイ」と言って爆笑をとってました。意外とおちゃめ(笑)
☆今拓哉さん
冷酷キャラが似合うというかなんというか、ご本人のお顔もお人柄もとっても優しいのに、
こういうキャラをやってのけるのが毎度ながら素晴らしい。
そして和物姿が似合うわ~。品格が漂ってるというか、ほんとステキです。
アテルイと高麿を仕留める時も、迷いを振り払うように剣を構えて切りつける様がステキでした。
千秋楽挨拶の「今度はコメディーをやりたい」っていうのにはほんとにめちゃくちゃ共感しました。
今さんのコメディー見て観たいっ!!
今回はエミシーズに肩入れしてみちゃったから田村麻呂にはあまり好意的に見れなかったんですが、
この田村麻呂にはキレイ事だけじゃ割り切れない、人間の醜い感情もちゃんとあって、それはそれで理解できました。
悲しいかな、人間ってそいういう生き物だと思います。
☆駒田一さん
まじで惚れました!「最近特殊メイクづいてる」そうで(笑)、
片目あざで覆われてたけど、かっこよかった。
イサシコの言ってることはなにもかも納得ができることで、
誰よりも自分たちに誇りを持っていて、それを奪われることを拒んでいた人だったんだなと。
そして誰よりもアテルイの死を無駄にしたくなかったんだと思うんですよ。
そのためには、まず大和を信じてみなければならないと。。。
そして、高麿という信じられるかもしれない人物に出会って、最後の賭けに出るんですよね。
高麿の声を都に届けるために最後戦う場面では、縄の先に錘がついたものと剣を手に戦うんですが、
それがまたかっこいいっ!!!!もうねぇ、イサシコのキャラにとてもあってるし、
ちゃんと考えて相手を仕留めてくさまがいたくかっこよかったんです♪
駒田さんの最後のソロナンバーを歌うときの登場が武智さん演じるクスコが絶命したあと、
すぐに目の前に出てくるって形なんですが、クスコの死を目の当たりにして、そのあとに続く
「ヒタカミの大地は~」っていう歌がね~、いまだに頭をグルグルまわってるんですよ。
あそこで爆発するイサシコの思いと壮絶な最後にかなり泣けました。
☆吉野圭吾さん
もうねぇ、キレイ!立ち居振る舞い、ダンス!そして顔!!どれをとっても美しい。
21日に見たとき、御伽草子の語り部で目の前にいらして、あの顔をまじまじと見ていたら目もあってないのに照れた(笑)
思わず目を逸らしたら、隣にいたうちのダーリンがガン見されててうらやましかったです(爆)
ああ、でも私があれやられたら意識飛ぶわ(微笑)
衣装もすごく似合っていて、カリスマを持った若き王アテルイというかんじでとてもよかったです。
今まで、お歌の声が若干苦手だったんですが、今回歌がすごくよかったです。
特に、ヒトカが死んでしまい、怒りを爆発させて高麿に訴えかけるシーンの歌が熱が伝わってくる歌い方でしたね。
こぶしを握ったまま両腕を横に広げる仕草をするんですが、そこで一気にアテルイの感情も外に出てくるような
気迫を感じて圧倒されました。
歌自体がとても熱かったのはもちろんですけど、その動作ひとつでさらに熱を帯びてこちらに伝わってきたので
感激してしまいました。
高麿を鉄の谷に道案内する時など、二人のやりとりがなんかよかったです。
健児さんとの歌も声があっていてけっこう好きでした。
☆彩輝なおさん
トート以来ですよ、さえちゃん♪
とってもキレイでした。すんばらしくキレイでした。
鈴鹿御前のときはちょっと強めのキャラクターだったので男役声の面影が見えましたが、
アケシの時の歌声、子守唄の歌声はさえちゃんの声でとても雰囲気がでていましたね。
とにかく、うらやましかったなぁ。
だってぎゅってされてるし、抱きかかえられてるし!!!
でも、さえちゃんがキレイだから絵になるんですよ。ええもん見せてもらいました。
☆坂元健児さん
さて、最後に健児さん。
アタクシ、ミスサイゴンのクリス以来の萌えっぷりでしたわ♪
歌は伸びやかに歌い上げるナンバーもあり、静かな歌いだしから感情を高ぶらせていかなければ
ならないナンバーありでとてもむずかしかったんじゃなでしょうか。
でも今回、特に顔の表情がすばらしくて、ため息ものでした。
やっぱり一番はアケシが心を開き、手で顔を触って高麿の顔を見るシーン。
「あんたは優しい顔をしているのね」っていわれるんですけどね、その時の表情はやばかった。
なんて顔をしてるんだいっ!!ってつっこみそうになりましたわ。
めちゃくちゃ優しいんです。いろんなことを受け止めて微笑んでる顔なんですよ
あれはやられた。
「風を結んで」の平吾のときもそうでしたが、恋してしまうわぁ~って言うよりは、
憧れずにはいられないっていうキャラクターなんですよね。
まっすぐな心を持っていて優しくて、さらにこの人を信じれば間違いないって言う希望を感じさせるんですよ。
無茶なこともやってみてしまおうと思わせるなにかがあるっていうか・・・。
みんな無理だってわかってるはずなのに、こいつの為なら、こいつを信じてだめならもういいかなって
思わせられるキャラクターなんだと思います。
坂元さんの持つオーラにぴったりな役なんですよねぇ。謝先生が健児さんをキャスティングするのが
やっぱり納得しちゃいます。
「今度生まれてくる時は蝦夷に生まれてこよう」っていうセリフがすごい、私にはストライクでいつも
ここで涙がとまらなくなります(苦笑)
平澤さんの「俺は大和の王がいい。俺なら人の土地を奪うことはしない」っていう
セリフもすごく切なくなるんですけどね。
そして、その後に続く、最後の戦いはもうずっと手をぎゅっと握り締めて見つめちゃうんです。
あの場面の高麿の言葉を聞いて、みんな、コイツに賭けようって思ったんじゃないかな。
高麿を守るため自分を犠牲にすることに迷いがまったくないのがみんなカッコイイんですよ。
で、千秋楽では後ろから見てたので気づいたんですが、最後の田村麻呂と高麿の対決のときの
立ち回りが、アテルイと田村麻呂の対決とまったく一緒なんです。
アテルイと高麿の思いが同化したことがわかる演出で、坂元さんの立ち回りと同じくして
後ろのスクリーンにアテルイの影が映し出されるんですが、まったく同じ動きなんです。
気づいた時、おおっ!!!って感動しました。
で、最後の搾り出すように歌う高麿の声には相当体温上げられました。
歌声の素晴らしさはもちろんなんですが、感情の波が伝わる感じがほんとに良かった。
結果、首を落とされて、都へはたどり着くことができないという厳しい現実がつきつけられるんですが、
その思いは確実に後の世に届くのではと小さな希望も残るようなそんなラストでしたね。
ということで書きたいことを書き漏らしてる感は否めませんが、たっぷりざっくり書いてみました。
人によって感じ方が違う舞台かもしれません。ちょっと重めだったかもしれません。
つっこみどころもありました(笑)。
でもひっくるめてとても良い舞台だったと思います。
キャスト・スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした♪