2010/02/15(月)09:19
あけおめ~ & 石ころ4個
みなさん、あけましておめでとうございます。
月間「アジュンマGOGO」あらため、季刊「アジュンマGOGO」
になりそうな勢いですが、今年もよろちくび~。
さてさて、実は年末からしばらく日本に帰国して
韓国の旧正月に合わせて、大晦日(13日)に釜山に
戻ってまいりました。
え?
えらいのんびりしてきたのねぇ。。って?
これにはちょっと事情がありましてね。
思えば、あれは去年の10月。
昼間、日本人の友達がうちに遊びに来てくれまして、
みんなケーキやら、ミスタードーナツやら、いろいろ
手土産を持って来てくれましたので、散々食って喋って
みんなが帰宅した後。。。。
急にみぞおちの辺りがキューっと締め付けられるように
痛くなり、息もできないくらい。
さすがにこれはヤバイと、旦那の携帯に電話するも運悪く仕事中。
で、しかたなく義両親に電話しまして、義父の車で近所の病院の
夜間外来へ・・・。
そこで、当直の医者に食後にみぞおちが痛くなったと
伝えると
医者 「あぁ、胃ですね。 晩御飯は何を食べたんですか?」
私 「スパゲティーと、サラダです」
医者 「あぁ、だからですね。」
は?
「だからですね」って、意味わかんないんですけど?
医者 「白い御飯とキムチとか、ちゃんとした食事をしてないからですよ。」
おいおい、あんたそれが医者の言うセリフかよ。
今時、近所のお婆ちゃんでも言わんっつーの。
「じゃ、イタリアン人は毎日 腹痛かよっ!」
なんて事を言うパワーは、その時の私には無かったので
そのヤブ医者に、意味不明な点滴されて、20分ほど寝ていたら
なぜか腹痛も治まったので、帰宅いたしました。
しかしありえないのは、ふつう、そんなアホな事言われたら
日本だったら「もっとちゃんと検査してもらおう」って話になるんですけど
義両親はすっかりヤブ医者の言うこと鵜呑みにして
「パスタなんか食べないで、キムチと御飯を食べなさい!」
って、怒ってるし。
頼みの旦那まで、「医者がそう言ってるんだから」って
納得してるし。
いや、確かに1時間後くらいには、あの七転八倒するような腹痛が
嘘のように治まっていたんですけど、
それにしたって、あの痛さは普通じゃない。
この国の奴らは、誰もあてにならねぇ。
今度日本に帰国したら、絶対大きな病院で検査しようと
決意したしました。
で、日本の正月明け早々、地元の大きな総合病院に行きまして
いきさつを説明しましたら
「あぁ、胆石かもしれませんねぇ」
と、即答する先生。
すぐにエコーで簡単に検査しましたら、やっぱし石があるとの事。
後日、CTで精密検査しましたら、4~5個あるらしいので
手術して胆嚢を摘出することになりました。
聞けば、食後にみぞおちが痛くなり、30分くらいで
ケロッと痛みが無くなるのは、胆石の典型的な症状とか。
「韓国では病院に行かなかったんですか?」
って先生に聞かれたので、説明したら
「のんびりした国ですねぇ」
と、笑っておられました・・・。
っつーか、そうとでも言うしかないわなぁ。
ってな訳で、1月下旬に入院して手術。
って言っても、お腹に4箇所ほど小さな穴を開けて
腹腔鏡での手術でしたので、術後の痛みも軽く(って言っても痛かったですけどね)
翌日から歩いておりました。
本当は3日で退院って勢いだったんですが、家に帰ると
凛さんがいておちおち休めないので、先生にお願いして
1週間いさせていただきました。
韓国じゃ、何の説明も無くいきなり点滴されたり
注射されたりなんてしょっちゅうですけど、
ここは日本。
入院中はバーコード付きのリストバンドをされまして、
点滴するときは、私の腕のバーコードと、点滴についてるバーコードを
ピッとスキャンして確認。
さらに、私の名前と誕生日を私に言わせて再確認。
もちろん、これがどんな点滴なのか、どうして必要なのかも
説明してくれるし。
手術室に入る時なんか、名前と誕生日を何度聞かれたか
わからんくらいでしたがな。
手術前日は、担当医、麻酔医、看護士、手術看護士さんが
入れ替わり病室に来て自己紹介。
手術のすべての流れをオリエンテーションしてくれて
何一つ不安なこともなく、手術に望めました。
4人部屋だったけれど、韓国と違って
病室にピザのデリバリーする人もいないし、
病室で備品が壊れるくらいの夫婦喧嘩する人もいないし、
ほんと静かで平和で、ゆっくり静養できました。
入院中は、実家の母にもほんとお世話になり
感謝感謝でございます。
私にべったりだった凛さんを、世話するのも
大変だったと思うけれど、毎日、凛さんを連れて
お見舞いに来てくれ、その時に
「ママ、早く元気になってね。また明日来るからね」
と、泣きもせず家に帰っていく娘を見て、
きっと母が、私の状況を凛さんが納得いくまで
根気良く説明してくれたんだろうなぁと
思いました。
手術から3週間がたち、12キロの娘を抱っこしても
大丈夫なまでに完全復活。
傷跡も、表面は縫わないでテープで止めてあっただけなので
きれいに治りそうです。
今年の夏はビキニも着れそうです。
って、違う意味で着れないっつーの。
ほんと、いろんな意味で、日本で手術してよかったっす。
韓国だったら開腹手術で術後も大変だったかもしれません。
胆嚢が無いので、今は脂っこいものを食べると
お腹がゆるくなるんですが、2ヶ月もすれば体も慣れるらしく、
「ケーキバイキングに行っても大丈夫ですよ~」
と、先生。
人間の体ってすごいわねぇ。
そんなこんなで、土曜日に釜山に戻り、空港からその足で
旦那の実家に挨拶に行きましたら
「えらい、のんびりして来たんやな。」
と、ご立腹な義両親。
おいおい、お義理にでも
「体の調子はどうだ?」
とか言えんのかい。
っつーか、あんたの国のヤブ医者のせいで、
「あの腹痛は、なんだったんだ・・・。もしかして深刻な病気とか。。」
って不安な数ヶ月を過ごしたんだっつーの。
「ちゃんとした病院に行かなかったせいで、いろいろつらい思いをさせて
悪かったねぇ。日本のご両親にもお世話になったねぇ」
なんてセリフは、絶対出てこないとわかっていつつも、
かなりカチーンときた大晦日。
私の胆嚢からは、1cm前後の石ころちゃんが4個出てまいりましたが
友人いわく
「その石って、はむ太郎のストレスの塊なんじゃないの?」
との事。
ハハハ。うまいこと言うやん!
って、本当っぽくて笑えませんがな。
さすがに、昨日の正月は嫁のお役免除させていただきましたが(←当然)
今回のことで、脱韓の決意を新たにしたはむ太郎でございます。
それではみなさん、今年もこの駄ブログを、よろしくお願い致します。