2009/02/27(金)22:39
だけど先生・・・
お友達の赤ちゃん、現在4ヶ月なのですが、乳児湿疹がひどく、ひいてはまた出てを繰り返しています。
上の子の時も同じく乳児湿疹がひどがったってことだけど、放っておいたら出るものでたらすっきりときれいになってしまったらしいです。
下の子は地元で評判の皮膚科へいってステロイドを処方してもらい使用しています。
顔の湿疹にリンデロン。
ストロングですよね?
「本当は使いたくないんだけど・・・」
でも引っかいて傷を作るし、一度その傷に細菌がとか言われて治したくて。
彼女が病院で受けてる指導はスタンダードのとにかく清潔、清潔。
お風呂に毎日入り、石鹸でよく洗い、お風呂上りに保湿、ステロイド。
これやってたらお風呂が大変だろうなぁと聞くと、なんやかんやで2時間ほどかかるって。
ストレスだなぁ。
そんなに清潔って大切かなぁ?
この時期に・・・。
「あまり洗いすぎると自分の持ってるバリアーまで取ってしまいそうでいやなんだけどね」
そうだよね。
肌が弱い子ほど石鹸でバリアーをとりたくないよね。
「うちは今でもほとんど石鹸なしでやってるよ。風呂も面倒だったら入れてないし。」
「じゃ、つけてるだけ?」
「うん、ほとんどそんな感じ」
ほかの友達も、「私も子供湯船につけて頭ちゃぷちゃぷしてただけやけど。ははは!」。
この友達は子供がアトピーでもなんでもないけど、まぁ、そんないい加減で大丈夫ってことだよね。
「石鹸とか言われて、バリアーのこと気になるんだけど、聞きたくても流れ作業的で聞けない雰囲気でね」
これこそが病院ジプシーを作る原因だよね。
私もこれでジプシーになった。
「でも、先生!」
これが言いたい、そこが一番聞いて欲しい、それを聞いてそれにしっかり答えて欲しい。
だけど、そんな聞いてくれる余地なし、「次」っていう雰囲気で流されてぐっとその言葉を飲み込む。
そんな経験した人多いんじゃないでしょうか?
勇気を振り絞って言ってみても「ふふん!」って感じであしらわれるのがほとんど。
以前から主張してることですが、ステロイド不信はマスコミが作り上げてるというより、医者自身が一番の元凶だと思います。
「でも、先生」
これをきちんと受け止めてほしい。
それを受け止めてくれたらステロイドを使う使わないで悩むことないし、ステ派、脱ステ派の不毛な戦いも終わると思うのですけど。
みんなが悩んでる問題はステロイドの善悪というより、「でも」から出てくる疑問。
そこが一番重要なところなんですけどねぇ。
ちなみに、最近の傷のケアは以前と違いますよね。
こういう風に変わってきてるんですよね。
清潔信仰はこれから考えるとちょっと古くないです?
これまでの常識では、けがをして傷ができた時には毎日消毒して(ジクジクさせておくとバイ菌が増えるので)乾燥させて治しましょう・・と言われていましたが、最近はこのやり方では治るまでに時間がかかってしまう事がわかってきました。まず、傷は乾燥させない方が早くなおります。傷口に出てくるジクジク成分の中には細胞成長因子というタンパク質が含まれており、皮膚の再生を促すので傷の治癒にはこの成分が必要なのです。また、消毒薬は再生に必要な皮膚の細胞も一緒に殺してしまいますので、不要な消毒は治癒を遅らす事になります。これらを踏まえて傷の治療は、
不要な消毒はしない:汚い場所でけがをした時や犬にかまれたときなどのように雑菌が傷のおくに入ってしまった時以外は、よく洗い流すだけ充分で消毒は必要ありません。
乾燥させない:乾燥させることは治癒を遅らせますので、傷が乾かない様に防水タイプの絆創膏などを使用するのが良いでしょう。正式には被覆剤を使用しますが、現在のところは医療用のものだけです。
注意:膿と滲出液の区別は大切ですので、自信がないときには医療機関で相談しましょう。