まずは「真実の口」へ四人で。
ローマの休日をやってみたいものね、とUさんと話していると、
それは何?とJさん。
聖書のごとく誰でも知っている映画だと思い込んでいましたが、
どうもそうでもないらしい。
ヘップバーンのこの作品、日本で突出した人気なのかもしれません。
磨り減った大きなコインのような名所の前で、ちゃんと驚いた表情で
写真に収まるようレクチャーします。
お相手が口を割りたくなる「真実の口 チョコ」
「トレビの泉」は修復中で水がないながら、たくさんの人だかり。
水のある場所にコインを投げる習慣は、ここでも同じ。
肩越しに投げ入れ、入れば再びローマに戻れるとのことですが、
水がない場合はどうなのでしょう。
「新月を右の肩越しに見ると願いがかなう」にも通じるような。
月は古来、金貨にも例えられてきましたしね。
次は水のあるときに「イタリア-旅の夢」
有名なこのおまじない、続きがあって、2回投げれば好きな人と結ばれ、
3回投げれば別れられるそう。
別れのために積む対価の方が大きいのは、こちらへの希求の方が
より深いからでしょうか。
「スペイン坂」へも。
聞くところによると、ここでジェラードを食べるのは禁止されているとか。
あまりにも真似する観光客が多いためなのか、
しかもアン王女、映画でコーンをポイっと捨てているので
お掃除するのが大変だったのかもしれませんね。
名場面集「オードリー・ヘップバーン・フィルムス」
階段を降りるとそのままブランド通りに。
ショーケースにはかなり大きな宝石のアクセサリー。
サファイヤ、エメラルド、ダイヤなどに目を奪われつつ名前をあげていると、
首をふりつつお手上げの男性陣。
しばらくゆくとジェラード屋さんがあり、こちらでお茶を濁されました。
「コロセウム」、その巨大さと、すぐ近くの歴代ローマ帝国の領土を示した
レリーフが印象に残ります。
一時はヨーロッパを席捲した帝国の栄枯盛衰。
酸いも甘いも「永遠の都-古代ローマ案内」
日が暮れてくると、通りには現地の男性が多くなってきます。
女性とみるや声を掛けるというのも本当のよう。
また、テルミナ駅の周りにはたくさんの流浪の民が出没。
「絶対、目を合わせないように。何もあげないように。」との
ガイドブックの言葉に従い、早足で通り抜けます。
駅構内のカフェで疲れを癒していると、Jさんの告白。
「実はブラジルにいる時はカツラをしてるんだ。」
欧州に来て気づいたのは、街行く男性の半分以上は頭髪の薄い方だということ。
ラテン人たるJさんも同様の頂き。
遺伝子か食べものの違いでしょうか。
「そのままでよいのでは?」と応えていると、外から女性の悲鳴。
長い真っ黒な髪の女性が体の大きな男性に殴られています。
こんな駅の構内でと身震いしますが、皆、見て見ぬふり。
宿へ帰る道にはどこからあらわれるのか、たくさんの路上生活の人々。
昼間の明るさとは一変する、ローマの街の、夜の顔。
おやすみ前にナチュラルローズの香り
「ピンクティアラ」
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