Beauty　Source　キレイの魔法

エレファントマンへの興味は舞台となった産業革命当時の
工場からの煤煙で霧の様に煙るイギリスの様子が前世と重なるから。

象徴的に見えるのは、イギリスの１０歳くらいの男の子。
母親のいないまま、暴力的な父親と二人だけで暮らし
成人して、俳優や物書き、収集家として一生を独身で通した。

江「そのときから、自分自身の想像の世界の中で、愉しんでいこうというのがあって。
辛いことを見たくないときに、内面の中で想像して、愉しいことをしていたんですよ。
悲しみの中で何かを作ることが、自分に許されていた部分。」

もうひとつの前世は日本の行者さん。
江「この番組をやるようになってから知ったんですけど、何故
役者さんには行者さんが多いんだろうと、不思議なんです。」

医療がない昔、加持祈祷（行者が病気を治したり、災いと除くために仏に祈ること）をして
人を治していたとのこと。
江「アーティスティックなものとは別のところ、治すという点で
人の体にとても興味があるんです。今生においても、
『俺が治してやる』『俺がいるから大丈夫』と自然に口にしていて。
励ましのつもりで言っているつもりなんですけれど。

体を怪我した人がいるときも、普通の人は『ああ大変だね。』と言うのに
『どれどれ』と診て確認したり。」
沢「確認してるかもしれないですね。無意識ですけれど。」
美「習慣としてね、無意識のうちに残っているんですよ。」

人の哀しみに触れる機会が多く、独り身の人生が続き、今生でようやく結婚
お子さんも持つことができた。
江「結婚も、奥さまに出会ったおかげで意識できたのかもしれない。」

沢「一人になりたいときがよくあるんですよね、別れたいということではなくて。
カブトムシを捕りに行った時も、世田谷区の山の中にスポットを見つけて
夜中の１２時くらいから２時半くらいまで誰もいない、虫のガサゴソするような
カブトムシが飛んでくる音しか聞こえないような静かなところに一人でいても
怖くないんですよね。友達を連れていったですけど
『よくこんな気味の悪いところに一人で居るな』って言われたんですが、全然怖くない。」

一人でいる方が馴染みが深く、家庭を持つことに慣れていない。
江「さきほどヨイトマケの唄のときに、親不孝だとおっしゃったけれども
沢村さんはとてもお母さん思いですよ。だた、接し方がわからない。」

イギリスの前世では、お酒を飲んで暴れる父親から母親が逃げてしまったことや
ベルトで叩かれるなどの暴力を受けていた様子が見えるそうで、それさえも
「プレイじゃないですよね☆」とユーモアにしてしまわれるほど
すべての哀しみを想像力で変えてしまう習性を身に付けているよう。

美「そこなのよ。そういうウィットのある会話。それが英国人の独特な洒落、ユーモアなのよ。」
沢「知り合いにイギリス人がいるんですけれど、好きですね、あの空気は。」
美「お洒落でしょう、会話の皮肉のやり取りがユーモラスで。」
沢「ときどき、そういったときにひねくれ者と感じたりするときがあるんです。」

江「沢村さんはひねくれ者じゃないですよ。素直な人だから。
親思いで優しいけれど、表現できない。甘えるということも。
小さいときから独自の行動をとって遊びに行って。接し方がわからないだけではなくて、
なるべくお母さんの迷惑、手がかからないように一人遊びをしたんだと思います。
ちゃんと自分で感じながらやっている優しさですよ。
だから、自分のことをひねくれているというのは誤解、大間違いですね。」
沢「自分でそう思わない方がいいですか？」
江「そうですね。」

美「それにね、一回扉を開けたら、雪崩のように情というものが入ってきて
それを防ぎきれなくて溺れるんじゃないかという気持ちがおありなのね。
何故、わたくしに会いたくないかということも、見透かされるからではなくて。
よく言われるけれども、わたくしを見ていると愛情の塊、情の塊みたいなものがあるから、
それに包まれたいという気持ちはあるんだけど、それが怖いという方も結構いらっしゃるのね。

自分は孤独で、ずっと身を守らなければ、自分を守れないんだという風に生きてきた人は、
わたくしみたいに情愛で来られると、引いてしまうらしいのね。
身を守ろうとして、今までのものが壊れるんじゃないかって。
すごく近づきたいし、身につけたいんだけど・・・という手前で
ガードしてしまうところがあるのよね。」

沢「本当に甘えるのが下手だって言われますね。」
江「特に母性が苦手なんですよ。」
美「わたくしは母性の塊ですから☆奥さんにも？」
沢「甘え方が下手だよね。甘えればいいのにって。周りのスタッフに対してもそうですし。」

表面的に付き合っているうちはいいものの、一歩内面まで入ってこられようとすると
即座にガードしてしまうとのこと。
江「甘えるというのは、物質的なことではなくて、自分の心を打ち解けて出すとか、
歩み寄るということですよ。」

ひとつ気になるのが、のどの痛みや声の不調など。
これはイギリス人の前世での最期に影響されているとのこと。
美「現実的な血液の循環が悪くなっているということもあるけれど、
それだけじゃなくて前世の方の思いが、習性としてストップモーションになっているのよ。
時々その記憶が蘇ってくるの。」

江「悲惨な生活で、アーティストになられて最期は孤独の中で。
生きていることと、仕事をしていること、そういう充実感における感謝が足りなくなると、
のどに来ます、沢村さんの場合はね。万人の方に当てはまるわけではないですよ。」

美「意識の変え方によって治るんですよ。」
江「そのために今回、ここに来ています。やはり来ているのは節目節目の人ばかりで、
偶然なく必然。どこかで本当の充実はしていないのに、まあある程度の充足、
どうでもいいと考えようかとしてしまうと、のどに来るんです。

もっとこの生きている時間に感謝して、今までよりもずっと進化している環境
生まれ変わるというのは進化していなくてはいけないんですが
前よりはホップ、ステップ、ジャンプで延ばしていかなくてはいけない。
前世以上にできるわけですから。」

沢「もう少し足を前に出せば、もっと違った景色も見られるとはいつも考えてます。
でもどこかで『不自由もないし、そこそこ愉しいからいいかな』と
思ったりもしていますけれど・・・。」

美「それを江原さんはおっしゃっているわけ。八合目くらいまで来て、
『あ、まあここまで来たからいいか。愉しいし、差しさわりもないし、子どももいるし
仕事も順調だし』　それで達成したような気持ちがある反面『いや、違う･･･。』
というものがどこかにあるのね。それは何かと言うと、グレードアップ、
江原さんのおっしゃったホップ、ステップ、ジャンプなの。

例えば、目的がローレンス・オリビエ（1907-1989）であったり、
アレック・ギネス（1914-2000）であったりとか、イギリスの大俳優がいるでしょう？
シェイクスピアでもなんだって演れる、教養、知識、全般に渡ってもの凄くグレードが高い
そういうところを目指して努力する、頂上までの距離があるわけですよ。

それをどういう風に身につけていって、どういう人たちを身のそばにおいて情報を仕入れて、
それを咀嚼して活きていって、その頂上に到達するか。
そういう作業が一杯残っているわけじゃないですか。」

沢「やはり一人ではできないことですよね。」
美「一人でもできますよ。一人で大企業になればいいんですよ。
自分が総合商社になればいいの。財宝を増やして。

『あれはありますか？』『はい、ございます。』『これはありますか？』『はい、ございます。』
『これはどういう品物ですか?』『材質はこうで、こういう場所で織られて、
こういう風に仕立ててあるから、このお値段にしてはお安いと思いますよ。』という風に
商品知識もあって。

そういうことが芸能界にも必要なわけですよ。
その作業が、これから始まるんじゃないですか？ということをおっしゃっているのよね。」
江「はい。いまは作戦タイムの時期ですよ。」
沢「いろいろ興味のあることは勉強して・・・。今日は来てよかったです。」

国「最初は帰りたいと言っていましたけれども。」
沢「途中、何箇所か帰りたいところはありましたけれど、何とか最後まで。
また来週からは国分さんの席で☆」
江「国分さんはお役目でやっているので☆」
沢「誰でもできるわけじゃないんですね。」
国「知らないでしょう？こう見えても、お役目なんですよ☆」

☆　沢村一樹さんへのスピリチュアルメッセージ
生まれ変わるのは進化するため。今、生きている時間に感謝して、ホップ、ステップ、ジャンプ。

☆　オーラの言葉
孤独な人ほど愛情が苦手。自分を守ろうとしないで包み込むような愛情に身を任せてみては。

☆　「一人でもできますよ。一人で大企業になればいいんですよ。
自分が総合商社になればいいの。財宝を増やして。」

これこそ、失意の槙原さんを救った美輪さんのお言葉から生まれた名曲・
「世界にひとつだけの花」のメッセージだと思います。

小学校に通っていた頃、当時は「仲間はずれ」というような表現でしたが
いわゆるいじめに、人の常として関わっていました。
思い出すのは、グループの中で、昨日まで仲良く話していたのに突然、
一人が仲間はずれにされるというもの。

誰がいつその対象になるかわからないので、仲がいいときもどこか戦々恐々としている毎日。
数日か数週間で入れ替わるゲームのようなターゲットになるときは本当に苦痛でしたが、
何回かそれを繰り返したあと、あるときふと「今度、一人になる役はいつくるかな。」と思え、
沢村さんのように「何が起こるかわからない」ためシュミレーションを怠りなくして
次に標的になったときは「ああ、また来たな。」と感じられるように。

頭の中で物語を構築して移り住み、避けられない嵐や、
突然やってくる魔物に対して盾をかざしつつ、実際の痛みを和らげるこの対処法は
逃避と呼ばれるものにあたるかもしれませんけれど
それほど世の中は、起こったことをそのまま受け止めるには、ときに余りにも残酷過ぎる。

救難信号を発してもわかってもらえず、どうしても魔物と対峙しなくてはならない場合
せめて心は姫君になり、勇者になり、仙人になり、
ときにひとりで果報を待ち、ときに立ち向かい、ときに超然と事態を見つめて、
実際の痛みを和らげ、受け止めやすくする。

これは、大人になってからも使える手段で
映画や演劇や本、あらゆる芸術、娯楽に触れるのもそのひとつ。
引き出しが一杯あると、その数だけ、いろいろな対処ができる。
小波に怖々浮かんでいたのが、巨大な波をサーフィンで渡れるようになり
だんだんと重いバーベルを持ち上げられるようになればしめたもの。

そして自分がそういった状況にいることを、常にどこかで意識して俯瞰して
自分の中のノート、データベースに残してゆくこと。
するとあらゆる自分の体験を、いつでも取り出すことができ
オリジナルとして、総合商社として、周囲にも活かし広げてゆくことができ
本当の「世界にひとつだけの花」を咲かせ、次に種を贈ることができる。

丹精こめて育てた花を根こそぎ枯らすことなど、もったいなくて。
この季節を越えれば、どれほどたくさんの歓喜が待っていることか。
自分に刃を向けたいような時をも渡り、今があります。

読んでいただいてありがとうございました。

来週のゲストは古手川祐子さんです。