小京都の一つでもある飛騨高山へ。
車ならば、少し足を伸ばせば辿りつく場所でしたが、
高速道路が開通し、さらに近くに感じるようになりました。
高山にお泊りをしたのは2度。
学生時代の友人宅と、温泉付きのホテル。
それぞれとても充実して、楽しい旅でした。
他には上高地の帰り道に寄ったり、日帰りしたり。
考えてみれば、大好きな場所の割りには、ゆったりゆっくり、
町を満喫する機会が少なかったように思います。
3度目の今回も十二分に愉しもうと、しっかり計画を立てます。
お宿を予約し、ガイドブックでお店やおみやげもチェック、夫からは
「もうすでに、現地に行って帰ってきたも同然だね」と言われる始末☆
「そうそう、行って帰ってきて、もう日記も書ける勢いなの☆」と
ついつい心の暴走族ヘッド=妄想族になってしまう妻。
土壇場になって仕事が入ってしまうことも想定しつつ、楽しみます。
***
当日を迎え、予定通り、無事に高山に到着。
ランチタイムなので、まずは美味しいお蕎麦屋さんへ。☆1
貝柱のかき揚げは、温かいお蕎麦にぴったりでした。
チェックイン前でしたが、お宿の駐車場に車をとめさせていただき
テクテク歩いて、古きよき風情の上三之町周辺へ。
途中で見かけたコンビニも高山仕様、お店の色がこげ茶色です。
修学旅行なのか、社会見学なのか、平日にも関わらず中高生がたくさん。
その間をぬって町並みを楽しみ、いくつかのお店に立ち寄ります。
それぞれ趣き深い店構えでしたけれども、相性が合う場所というものはあるもので
小一時間も居ついてしまったのがこちら。☆2
大きな傘のような装飾、壁いっぱい、色とりどりの小鳥たちを横目にしながら
町家造りの奥行きのある建物を進めば、先人の智慧であるお約束の中庭。
細長い町家に涼を取り入れ、憩いの場である中庭は、
こじんまりとしているところが多いのですが
ここは二つ三つの町家を合わせたのでしょうか、
とても開放感のある、広い空間でした。
中庭の先には、倉を改造したアトリエがあり、
アフリカンでほのぼのとした動物のオブジェたちが
とてもアーティスティックです。
壁を覆う波状の黒い方は炭。
倉に篭った空気を清浄にしてくれるのでしょうね。
この中では、綾瀬はるかさん出演でドラマの撮影も行われたのだそうです。
倉から出て、中庭を見ながらソフトクリームをいただくことに。
フルーツやナッツなど、トッピングではなく、
細かく砕いてきちんとミックスしてくれるちょっと面白い甘味。
マンゴーフルーツとマカデミアナッツを選んで、出来上がりまで暫く。
受け取ったクリームの新奇な味を確認すると、
ナッツとフルーツは冷たく柔らかい甘さにとてもよくあっていました。
さて、壁いっぱいの小鳥の方は、マグネットの付いた飾りでした。
手羽と尾羽は本物の羽、くちばしから頭にかけてはやや固くつるりとした素材、
目にはつぶらな球体が入り、本体部分は発砲素材でしょうか。
カラフルで繊細で、ちょこんと座らせることもできて、
とても可愛らしい。お花をモチーフにしたものもたくさん。
ひとつ100円とは思えないほど☆
さきほどのアフリカンな動物たちといい、どなたか作家さんがいらっしゃるのかしらと
お店の方にお聞きしてみると、微笑んで首を横に振られます。
手仕事を能くし、生活がアートになっている土地柄なのでしょう。
夫があきれるほどじっくりと吟味して、我が家には三匹の猫と一緒に、
青い小鳥を番い(つがい)で連れて帰ることにしました。
続きはまた。
☆1 大黒屋さん ☆2 咲くやこの花さん
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