Beauty Source キレイの魔法

2008/04/22(火)08:37

オーラの泉・古武道の智慧・榎木孝明さん2

オーラの泉(582)

人生の転機は角川映画『天と地と』に出演されたこと。 榎「監督をたまたま、角川春樹さんがおやりになったんですけれども 彼も『天と地と』がずっとやりたい作品だったんですけれども。 『彼は監督としての才能はないんじゃないか』と僕は最初、ずっと思っていたくらい 駄目だしが『違う』としか言わないんです。 『それ以外、知らないのかよ』と思うくらい、何をやっても。それが何ヶ月も続きまして」 国「何が違うかは言ってくれないんですか?」 榎「ただ『違う』ですね。何をやっても、その…やりようがなくなるというか。 何ヶ月かたって、それこそ奈落の底に落ちて、底に足がついたみたいな感覚で 何にも自分の『我』が無くなったときにやった芝居で、初めて『OK!』が出て。 そのときに『すごい人だな』と思ったのは、ひと言『俺が待っていたのは、それだ』と 言われたんですよ。それまでは、一生懸命『榎木』が頑張ってきたんですよ」 美「春樹さんもまた、スピリチュアルなことが大好きで、そういう人だから。 だから『榎木さんはいらない。上杉謙信がいればそれでよろしい』ということ」 榎「まあ、そういうことだったんですね、それに気づくまで、本当に長いことかかって…」 美「まだその頃は、スピリチュアルなものは、自分で感じたり 思ったりしていない頃だったからね」 榎「そうですね。まあ、好きではありましたけれども、あまり解っていなかったんですね」 美「そこが解っていればね、春樹さんも一発でパッと『OK』だったはず。 私は角川さんのアニメで神さまの役(1983年 角川映画『幻魔大戦』・ エネルギー生命 フロイ)をやったんですよ。そのときに、全部一発で決まっていたの。 『OK』だったの、全部。だから榎木さんも、その頃にスピリチュアルなものや何かを 解っていたら、一発だったはずなのよ」 『幻魔大戦』…宇宙の消滅をたくらむ幻魔(げんま)と 人類の超能力者との戦いを壮大なスケールで描いたSFアニメ。 美輪さんが演じたこの世のものではないエネルギー体・フロイのセリフ 「プリンセス・ルナ…(小山茉美さんが声を担当したヒロイン。 当時、小山さんがこの役を演じている際に『オーラが見える』ようになったことも話題に) 超越知覚能力 サイオニクスは 信頼によって覚醒し 愛によって その力を得る… 私は宇宙意識のエネルギー生命だ…」 国「美輪さんとの舞台も、大きな出会いに…」 榎「そうですよ。とっても愉しかったですからねえ…」 美「面白かったわよ」 榎「あの、朝の挨拶が、美輪さんはぱっと見て『愛してるよ☆』っていう風に おっしゃっていて…僕はなかなかね、それには応えられなかった…その意味がね 何となくはわかっていたかもしれないけれど。今だったら、喜んで☆今日の一発目 『愛してるよ☆』って僕が言っちゃったんですけど☆」 美「お株取られちゃった☆」 榎「わかっていますけれども、当時はまだそこまで行き着いていなかった」 美「人類愛だからね☆」 国「僕も美輪さんから、収録が終わった後に『愛してるわよ☆』って言われるんですけど これ『言われなくなったらどうしよう?』というプレッシャーもあるんですよね。 言葉の重みってあるじゃないですか。『愛してるよ』という言葉の重みって。 それを美輪さんは、重たい言葉なんだけれども、さらっと言われるじゃないですか」 美「というのはね、肉体的な、見かけのことで『愛してるよ』って言うと重くなるのよ。 そうじゃなくて、その人の魂だから。稚気溢れる純粋さ。 そういうものがこよなく愛しいわけじゃないですか。それが好きだから 『愛してるよ☆』って言うのね。榎木さんも、そういうところをお持ちだから」 榎「それ、僕はやっとわかりましたね。やっとわかった…」 20代から故郷の薩摩示現流という古武術を学ばれる榎木さんは 触れるだけで相手を倒されるとのこと。 国「ちょっと何か、やってもらってもいいですか?」 榎「いいですよ」 国「すごい興味ある…」 榎「別にそんなに大袈裟なことじゃありません。ただ、もう触れるだけ。 (立ち上がった太一くんの左脇に立ち、右腕を太一くんの背中にまわして 右手で太一くんの右肩から首のあたりに触れて) 例えば僕が力を入れていたら、ここで感じるから倒れないですね。僕が力を抜いて (右手で軽く触れると、太一くんはそのまま後ろに倒れ、榎木さんにキャッチされて すぐ元に戻されました)…ただこれだけ」 国「!!!…いま、全然、力は入っていないんですか?!」 榎「力を入れていたら、できないんですよ。あの…もうひとつ。 人間には正中の理というのがありまして…国分さん、真っ直ぐ、僕を向いて、足を広げて… 一生懸命、頑張って真っ直ぐ立ってください。真っ直ぐ立っても、やっぱりね… ちょっと…ゆがんでるのかな…1本の指で押します… (胸の真ん中あたりを榎木さんの右人差し指1本で押されると、後ろに何歩か下がる太一くん) …下がってゆくでしょう?これを(太一くんの右手の平を胸の前に持ってきて 真ん中を探している様子)…あなたの正中線というのを、ちょっと通しますね…」 国「正中線?」 榎「…はい、ここが国分さんの正中線で、ここでキープ… (再び、人差し指1本で胸の真ん中を押されても、動かない太一くん)… ちょっとずらしますね(胸の真ん中にきていた右手を榎木さんにずらされると 今度はすぐ後ろに下がる太一くん)…」 国「!!!…すごい!☆」 榎「だから、意識が今…これを(と、太一くんの体の前に、何か一本の線があるかのように 指先で空をつまんで、その線が真っ直ぐになるように上下に動かされる榎木さん) 正中を通してあげたら…あの、真っ直ぐになります。だからその瞬間に この百会(ひゃくえ 頭頂部)から、地球の地軸に向かって スポンって1本ラインができるから、多少押されても、磐石に立てるように…」 国「…その正中線は、どうして見えるんですか?」 榎「どうしてでしょうね☆?自分がわかると、人のも見えます。 でもこれはね、実に簡単にまっすぐ立つ方法があるんです。 これは全国の皆さんにお教えしたいんだけど…(肩幅くらいに足を広げて立ち) かかとをぱっと上げてストン(と床に落とす)、それから肩を上げてストンと落として下さい。 はい、もうそれで同じく(再び押されても、もう動かない太一くん)、立てるんです。 それに疲れない。腰痛持ちの人は、これだけで治っちゃうことがある。 自分で自分を矯正してゆきますから。 こんなに簡単なのに、みんな一生懸命、真っ直ぐ頑張って立っていると、あの…逆です。 どこかに必ず力が入って、歪んでいってしまうから。 武術の全部の基本です、この正中ラインというのは」 国「これは驚いた、いま…」 美「日本の古武道っていうのは、すごい生活の知恵なのよね」 榎「当然のごとく、庶民も、武士も、みんなこれをわかっていたんじゃないですかね。 それを踏まえた上で、僕は時代劇を再現したい、という思いがあって…」 美「素晴らしい」 正中線…武術で言う正中線とは、体の中心を上下に走る線のこと。 正中線を真っ直ぐ垂直に保てば、体のバランスが良くなり 体を自由にコントロールできると言われているそうです。 続きます。 「オーラの泉の日記」

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