日本一の個人投資家・竹田和平さんは、運がとても良いと、
ご自分のことをおっしゃっていました。
(講演会続き)
21歳で北海道に渡り、知らないところで事業を始めたときも上手くいったそうで
「ソウルメイトがいっぱいいた」とのこと。
講演は本田健さんからの質問に、竹田さんが終始にこにこ、
恵比寿さまのような表情で答える形で進められました。
運が良かったのは、ごく小さいときから?
「社会の影響を受けた。6年生のときのとき、大変運がよく、先生に贔屓にしてもらって、
オール優をつけてくれた。
はじめはびっくりして、何故そんな風に評価してくれたのかわからなかったが、
これによって自信がつき、その後の全ての自信の源になった。
褒めることは大事。
運がいいですね、と言われればそうかもしれない。
運が良いか悪いかは考えず、楽しく生活をしていたら上手くいっちゃった。」
どうしたらこういう風になれるのでしょうか?
「戦争直後は貧しかったが産みたての卵を使ってお菓子を作った。
当時は材料に悪いものを使ってもわからない。けれど
『天が見とる』って教わった。自分も見てるよね、自分が嫌なものはだめ。
おてんとさまの下を愉快に歩きたかっただけ」
竹田製菓の卵ボーロは現在でも売れ続けているロングセラー商品。
当日は、竹田さんの後継者となった方も壇上に上がられ、
シェアを広げるためライバル企業のことを研究しようとしたときに
「そんなことは考えなくていい。相手の食い扶持がなくなるから」と
言われたと話しておられました。
運の良さは、いつもみんなの幸せを願って行動していたことに起因しているようです。
何かを実現しようとするときは、イメージが大切とのことで、
宝地図を描くことも推奨しておられました。
「欲や損などは考えずに、鮮やかに鮮やかに描くこと。
それを見ればワクワクし、良くないと思うものは、
できれば直してゆくと思念が高まってくる。
鮮やかに、鮮やかかにという作業をしていると、やりたくなってくる。」
(竹田製菓といえば、犬山市に「おかしの城」というテーマパークを作ったことでも有名。
砂糖菓子のような白亜のお城のなかで、甘い材料で作られた物語の空間や、
クッキー作りを愉しむことができ、子供のころ、お菓子のお家に憧れたことがある方なら、
夢の世界で遊んだような気持ちになるところ。
竹田さんは、お菓子そのもので宝地図を描かれたのでしょう。)
続きます。
「知性美(次へのヒント)の日記)