宮藤宮九郎さん作の歌舞伎の映像版に。染五郎さん、七之助さん出演。
ボストン美術館で浮世絵展を観てから、タワービル内のシネマコンプレックスへ。
初回上映の15分前に到着すると、土曜のためか非常に混み合っていて
チケット引き換えのときはすでに予告上映が始まってしまっていましたので、
午後からの回を観ることにして、とりあえずランチへ。
サンジェルマンというベーカリーショップのスープセットをいただいて、
アーネスト・サトウの「
一外交官の見た明治維新」をかなり読み進めた後に、
劇場へ戻りました。
シネマ歌舞伎は初体験。
これまでも何度か当地で上映されているのは知っていたのですけれども
フィルムコンサートのごとく、ライブを映像で観るのは余り経験がない上、
近隣で比較的安価に三等席の歌舞伎が観られることもあって、
レディスディ特典の使えない映像に大枚を払うまでに少し逡巡があったのでした。
実際に拝見してみると、意外にも臨場感があって楽しく。
ちょうど等身大になるように、舞台の特等席、かぶりつきよりも近く、
観客と同じ立ち位置で役者さんが躍動する様子が臨めるのは、映画館ならではのこと、
シネマ歌舞伎こそ、3Dが合うのかも…などとも。
客席には、普段、歌舞伎をご覧になっていらっしゃるのだろうと思われる年配の方々と
10代、20代の方々の姿が混在していて。
オペラ座の怪人のミュージカル版を映像化したシューマッカー監督は
「劇場に足を運べない大勢の人たちのために」ということも、
制作の動機に挙げていらっしゃいましたけれども、たしかに映画は
舞台鑑賞へのハードルを下げる効果があるのでしょう。
年にいくつか舞台を観るくらいの身には、遠方でのみ上演される演目を
気軽に地元で拝見できたのは嬉しいこと。
芸術劇場などで、ごく稀に人気の演目が放送されることはありますけれども、
観客入りの劇場の大画面の方が、やはり舞台を観ているという気分が出ます☆
シネマ歌舞伎、次回作にも期待。同じく舞台を映像化した
今月公開のゲキ×シネ「蛮幽鬼」のチケットも購入、
これからもチェックすることになりそうです。
「歌舞伎鑑賞の日記」