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第一巻 盗賊・仮面の告白・純白の夜


第二巻 愛の渇き・青の時代・夏子の冒険


第三巻 禁色


第四巻 にっぽん製・潮騒・恋の都


第五巻 女神・沈める滝・幸福号出帆


第六巻 金閣寺/永すぎた春/美徳のよろめき


第七巻 鏡子の家


第八巻 宴のあと/お嬢さん/獣の戯れ


第九巻 愛の疾走/午後の曳航/肉体の学校


第十巻 美しい星/絹と明察


第十一巻 音楽/三島由紀夫レター教室/夜会服


第十二巻 複雑な彼/命売ります


第十三巻 春の雪/奔馬


第十四巻 暁の寺/天人五衰


第十五巻 花山院/みのもの月


第十六巻 世々に残さん/菖蒲前


第十七巻 殉教/花山院


第十八巻 日食/死の島


第十九巻 ラディケの死/志賀寺上人の恋


第二十巻 月澹荘奇譚/孔雀


第二一巻卒塔婆小町/只ほど高いものはない


第二二巻 葵上/鹿鳴館


第二三巻 弱法師/黒蜥蜴


第二四巻 サド侯爵夫人/わが友ヒットラー


第二五巻 癩王のテラス/LONG AFTER LOVE


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August 16, 2013
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カテゴリ:オーラの泉
2時間で10万人の命と東京の6分の1を奪いつくした東京大空襲。
終戦記念スペシャルとして2006年に放送された番組の模様を再録します。

***

美…美輪明宏さん
国…国分太一さん
江…江原啓之さん
海…海老名香葉子さん

(昨日の日記より続き)
「3月9日の夜半から、沼津で退避命令がでましてね、
山の上に登っていったんですよ。

真夜中過ぎましたらね、東の空がボーっと赤くなってて。
東京がやられてるぞー』って大人の声が聞こえましてね。
子供でしたからもうとにかく、正座して拝んで拝んで拝んで、一生懸命拝みました。
それで明け方戻ってきましたら、
本所深川は全滅だってよ。』ってお友達に言われたんですよ。

それでも元気な兄達、父も元気でしたし、絶対大丈夫って、祈りながら思ってましたけど、
それから四日目。
すぐ上の兄(喜三郎さん。当時13歳)が、もうぼろぼろになって現れまして。
着てるものから何からぼろぼろで
ごめん、ごめん・・・。みんな死んじゃったんだ。』って言って現れたの。

『父ちゃんも母ちゃんもみんな死んじゃったんだ・・・。
かよ子、ごめんね、ごめんね・・・』って泣いて現れましたの。」

「『ごめんね・・・』っていうのが哀れですね・・・。
自分のせいみたいに思っているっていうのが・・・。
自分ひとりだけが生き残ったっていうね。」

「はい。父は警防団(父 忠吉さんは警防団・班長で消火を指揮)に詰めてましたから、
途中で帰ってきたんですよ。そこの学校が焼け落ちちゃったんで、
違う学校へ行ったら門が閉まってて。
中に入れば助かったんですけど、門が閉まってて入れなかった

それで学校の校舎と塀の間を乗り越えて。炎を避けるために
母が弟を胸に抱いて突っ伏して、その上から父が覆いかぶさったんです
三人の兄達は寄り添って。

一番上の兄が『日本男児だ。潔く舌を噛んで死のう』って言ったら、
父が『喜三郎、あそこに逃げろ!』

無我夢中で、気がついたら自分ひとりが学校の中に入ってて、助かっちゃった。
自分ひとりが生きてるのが悪いように、私に『ごめん、ごめん』って。

一晩、抱き合って泣いて・・・。
二人でお世話になるのは悪いからって、ひとりで東京に帰っていっちゃったんですよ。」
ガラスのうさぎ新版
【高木敏子 ガラスのうさぎ】

中学一年生のお兄様が、麦畑の中で手を振りながら去ってゆくのを、「大丈夫かなあ」と
心配しながら見送った11歳の海老名さん。
「もちろん、止めたわけですよね。『一緒にいよう』・・・。」
「『一緒にいよう』って言ったんですけど、私の手を取って涙をぽとんぽとん、兄が垂らすの。
その涙が熱いんですよ。熱い涙なんて、あのとき以来知りません。」

「お兄様は当ても何もおありにならなかったでしょうにね。
だって東京全部、焼け野原ですものね。」
「何もないです。それなのに戻って行っちゃって。闇市だとか、その辺りを歩いていて、
兄は行方不明になっちゃいました。」

「もう本当にね、憎らしいわよ。だって日本中、じゅうたん爆撃
(じゅうたんを敷き詰めるように目標一帯を集中的に爆撃すること)。
じゅうたんをひいたみたいに全部、やっちゃう。」

じゅうたん爆撃は、下町の密集地ですよ、紙と木でできた
爆弾を周り中に落として、(逃げ道を全部断ってしまってから)
そこに焼夷弾(火炎や高熱で殺傷・破壊する爆弾)を落としたんですよ。
ガソリンの塊みたいなものですよね。地上何百メートルのところで、炸裂して落ちるんです
だから火の海になって・・・。

東京大空襲はたった二時間で、十万人の人が死んだんですよ。
もう火の海の中でみんな苦しんで・・・。」

「すごい残酷でしょう?だってね、戦闘要員、つまり兵隊さんとか軍事施設だけだったら
わかるわよ。戦う能力のない、非戦闘員の女、老人、子供をやる?
(第二次大戦の犠牲者6000万人のうち、その半数は民間人だった)

だからある空軍大佐は、軍事施設だけやりましょうって。アメリカにも良心的な人がいるのね。
でもその人はぽーんと左遷されてしまって。皆殺しにしろってことになったの。
それの私たちは犠牲になったんですよね。」
「そうですよ。」

東京大空襲の5ヵ月後、1945年8月には広島に次いで長崎に原子力爆弾が投下され、
7万人が犠牲に。
当時10歳の美輪さんは、ご自宅でその惨状に出会います。

「私は原爆が落ちたときに長崎にいたんだけど、全然、何の音もしないのよ。
ああいい天気』って、防空頭巾被って、夏休みの宿題の絵を描いて、
出来上がりを見ようとちょっと下がった途端に、ピカってなったのよ。

え?こんな雲ひとつない、いい天気に?』
マグネシウムをたいたみたいに、雷?って思うか思わないかのうちに、
雷を一千万個くらい集めたみたいな轟音がして、瓦が全部、降ってきちゃったの。」
ふたりのイーダ新装版
【松谷みよ子 ふたりのイーダ】

カフェーを経営していた美輪さんのご実家は洒落た洋館で、ガラスをふんだんに使った造り。
そのガラスが爆風で全て、一瞬にして砕け
立っていたすぐ後ろの壁や、床に鋭く、直角に突き刺さった。

ところが、顔にもどこにも、何一つ傷を負っていない。
一緒に逃げたお手伝いさんやお兄さんも、裸足だったにも関わらず、
まったく怪我をしていなかったそう。
「帰ってきたときにどうやって逃げたのか。ガラスが全部、針山みたいに刺さってるの。」

原爆が投下された長崎では、爆風と熱線で半径1キロメートル以内は全壊
半径2キロメートル以内も80%が倒壊したほどの被害。

「外に出たら・・・」
「もう、地獄ですよ。
馬は横倒しになっていて、引きつけを起こしているし。
馬車引きのおじさんは飛び上がって叫んで。全身、皮が剥けているのよ。もう地獄。

あちこち逃げて・・・。塀の下敷きになっている人が
助けて』って腕をつかむのよ。
キャー』って逃げたら、その人の肉が剥けて、腕にぴたっとくっつくの。
もう、すごいわよ、戦争っていうのはね。」

終戦後、戦災孤児となった海老名さんはご実家の処理をするために中野のご親戚のもとに
引き取られるも、そのお家そのものが、焼け野原に焼けトタンを立てただけの小屋で、
親子が肩寄せ合っているようなところ。
居たたまれずに、親戚や知り合いのもとを転々とする日々だったそうです。

「東京に戻ってきてからは、生きる戦いでした。どこのお家もそんなに長くいられないで。
子守をすれば新制中学に行かせて下さるっていう家があって。
そのうちもおじさんが職が無くなったから『あんたの面倒みられない』って言われて。
葛篭を背負って、あっちの家、三日、こっちの家、三日って転々として、学校も行かずに。」

「数日で変わっていっちゃうんですか?」
「だいたい、『こんにちは』って言って、いられそうだなと思うと、三日、四日いるの。
で、『これが限界だな』ってわかるんですよ、自分で。そうすると
おばさん、さようなら。ありがとう』って言って、次のところに行くの。」

「あの頃はね・・・。
親が子を食べさせるのに自分が食べないで、子供達だけ食べさせるって言うでしょう?
おにぎりを三つ持ってたら、大金持ちなのよ。(終戦後、食料不足で米は貴重品だった)
お金が何の役にも立たないの、品物がないんだから。

ご親戚をたらいまわしっておっしゃったけれど、親戚も自分達が子供に食べさせるだけで精一杯。
そういう時代だったのよ。だから、
日本人はどうやって生きてきたのかしら?』ってお思いにならない?」

雑草が生えてきたんですよ、焼け跡に。ふすま粉(小麦をひいて粉にしたとき残る皮の屑)を
すいとん(雑炊)のようにするんですけど、固まらないからどろどろ。
そこに雑草を入れて食べてました。」
「かぼちゃのヘタとかね、大豆のカスね。」
はだしのゲン(6)
【中沢啓治 はだしのゲン】

実家が焼け落ちたあとに、初めて行く気になったのは、
もしかしたらみんな生きているかもしれない』と思ったから。

「どきどきして、三ノ橋っていう橋の上に立ったときに、
これはだめだな・・・』と思ったのは、町が全部消えちゃってなかったんですよ。
人もいなくなったし、家も消えちゃったし、『皆消えたなあ・・・。』ってその時思いました。

うちの焼け跡の前に立ったとき、初めて大声で泣きました。
とうちゃーん、かあちゃーん』って叫んで焼け跡に入って。

3月に空襲があって、そのときはもう12月の終わりで。
ザクザクと焼け跡を掘っていったら、最初に弟の昼寝布団が出てきたんですよ。

これ、こうちゃんのだぁ』と思って、抱きしめました。
母のお茶碗のかけらや何か、みんなの生きていた証が出てきて、泣いて泣いて。」

12月の寒空のもと、雪が降ってきても『もうこのまんまでいいや・・・』と
ご実家の石段のあった場所に膝を抱えてじっとしていたとき、
通りかかったのが黒っぽい姿の男性。

「『助けて』って言おうと思ったけれど、言わないで座っていたら、
その人が戻ってきたんですよ。
『姉ちゃん、しっかりしなくちゃだめだよ。こんなところでこんなことしてたら
死んじゃうじゃないか。頑張ろうよ、頑張ろうよ・・・。』って言ってくれて。

顔をみないでじっとしていたら『おあがり、おあがり』って。
何の気なしに手を出したら、さつまいもを半分割ったのをくれて
それを夢中で食べましてね。体に本当に伝わって。

ああ、今の人、神様だったかしら?』って、そのとき思いました。」
「まだあの頃は、人情っていうものが残ってましたからね。」
「そんな方がいるんですね。」
半分のさつまいも
【海老名香葉子 半分のさつまいも】

明日は海老名さんが建立に奔走された上野の慰霊碑にまつわるお話です。

***





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Last updated  August 16, 2013 07:28:35 AM
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