着物好き集まれ!花がたみ着付教室

2010/01/16(土)18:56

結婚式に小紋を着ていけるか?

着物ミニ知識(241)

結婚式に招待されているが、小紋の着物は着ていけるのか?という疑問が多いようなので、お話します。 基本的にご家族、ご親族の結婚式には着ません。独身なら振袖、既婚なら色留袖、訪問着など格式の高い着物で敬意を表するのが一般的マナーです。 ここで、皆さんが良く勘違いされているのは「結婚式に招待された」のか?「披露宴に招待された」のか?「結婚式と披露宴両方に招待された」のか?です。 結婚式とは式と披露宴の二部構成、あるいは二次会を含めた三部構成の場合が多いのですが、「式」には礼装で望むのが良いでしょう。 又、受付や連絡係、アシスタントなど何か役割を頼まれた場合は披露宴だけの出席でも出来るだけフォーマルな服装をしたほうが良いでしょう。 披露宴だけで、あるいは「式」と言っても教会式で後ろの方で見る程度で、お友達や遠い親戚であれば小紋の着物でも大丈夫な場合があります。 その場合、江戸小紋、鮫小紋のような細かい柄で色無地に見える着物は勿論OKですが、中途半端な小紋であれば、かえって大柄の小紋のほうが華やかでお祝い事に向いています。 色も地味か明るいお色か?で悩むならば明るいお色、図柄も格調有るおめでたい柄が入っていれば、お祝い事に着られます。 縞や格子柄などのカジュアルな柄は礼装には使えません。 帯は袋帯で二十太鼓、ふくら雀などを大きめに結びます。 金糸や銀糸の入った帯が良いでしょう。 ここで確認しておきたいのは、本当は小紋は日常着でお祝いの席などにはふさわしい着物ではないのですが、最近は洋装の場合、もっとふさわしくない服装の方が多いので、だんだん着物の世界でも、ビジネススーツや黒のワンピースにろくなジュエリーも付けていない、昼間の式なのに肌も丸出しでノースリーブというような勘違いのフォーマルであれば、たとえ小紋でも華やかに着こなせば着物のほうがよほどお嬢さんらしく、綺麗に見える、先方にも喜ばれるので少し昔のルールを崩しても。。。という傾向になってきました。 女優さんなどが映画の発表会、披露宴、授賞式などで正式な着物ではなくて役柄で着ていた着物スタイルで出席したり、舞台の途中で出席するなどのケースで小紋の着物を着てお祝い事に出席したことなどが始まりのようです。 日本人の暮らしでは洋装の礼装というのが、まだまだ身に付かない方も多く、お母様世代でも着物なら一式揃ったものを着れば間違い無いけれど、洋装のマナーとなると自信が無い、高ければ良いと思ってブランドの薦めるままに着てしまうという方も多いようです。 花がたみ着付教室でも、小紋の着物でもお祝い事にという着付け例を写真にしてご紹介していく予定でおります。 群馬県高崎市飯塚町1766 花がたみ着付教室 電話027-361-5696

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