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hanaの読書日記(主に漫画)

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2015年07月31日
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カテゴリ:少年マンガ


少女マンガばかり続いていたので、ちょっと違うものを読みました。
『週刊ヤングジャンプ』で2001年から2005年に連載されていました。
作者の中野純子先生は2012年に45歳の若さで亡くなっています。

【あらすじ】
高校1年の夏休み、悪友のタロとジロに誘われ、
エミ、ルミ、千砂と共に海水浴旅行に出かけたポンタ。
第一印象では千砂を苦手なタイプのように感じたが、
次第に惹かれて行き付き合い始める。

【感想】
友人にすすめられて読み始めたのですが、
「エロ中心の青春ラブコメ(男子向け)か~」
と気楽に読んでたのも束の間、一気にドロドロと心の中に油が注がれるような
微妙な心地悪さを感じてしまうような出来事が起きます。

ちさとポンタが海水浴旅行で付き合い始め、キスをしてから、
じょじょに関係を深めていくのですが、どうしても最後の一線だけは拒むちさ。
最後の一線とは「挿入」ですね。
もう直前まで、いや、もう挿入以外のエロエロなことはやりまくるのに、
それだけは拒むのです。

しかし意を決してクリスマス旅行で処女を捧げることにしたのに、
うまくできなくて気まずくなってしまいます。

その後もちさが拒めば挿入前にストップし、ずるずると中途半端な関係を続ける二人。
ポンタが直前でストップできるのがすごいよね。
で、トイレで出すとか。
ポンタが聖人すぎて切ないです。

……しかし、やっぱりそれに罪悪感を持つちさが、
危険人物と警告されていた滝川に近付き、れいぷされてしまうのです。
そしてちさが悩んでしまうポイントとして、
「無理やりされたのに、感じてしまった」
というところです。
ポンタを裏切った淫乱だ、と自分を責めます。

ポンタはちさを立ち直らせるために悩み、旅行を提案します。
二人で行くのではなく、ポンタは影武者として付き添います。
常に後ろからちさを追い、泊まる部屋も別々です。
次第にちさはポンタに本当のことを話そうと決意します。
れいぷのとき、放尿を強要され、気力がなくなったこと、
しかも感じてしまったこと。
すべてをポンタに話し、ポンタはそれを受け入れます。

ポンタがちさを好きすぎて、いい子すぎて、つらくなります。
こんなこと言える高校生、いるのか!?
というか、これを言えるようになるために読めよ、と思いますね。

その後、付き合いたてのようにキスだけで満足する二人ですが、
ちさが我慢できなくなり、また直前までしてしまいます。
そして、ついに二人は付き合うきっかけとなった海辺に遊びに行き、結ばれます。

その後はとにかくやりまくります。
そしてポンタの受験勉強に影響が出て、
ちさがそれに罪悪感を感じ、関係に息切れし、別れを切り出します。
もちろん受け入れないポンタ。
そして「大学に落ちたら別れる」という約束をして、勉強に励みます。
めきめきと成績を上げるポンタ。
そして自信ありで迎えた受験日に、なんと子どもを助けようとして事故にあってしまいます。

浪人も決定、ちさと別れることも決定……
と思いきや、それまでの諸々の事件でちさのほうがポンタと離れられなくなり、
別れ話は反故となりました。

そしてポンタはあることを心に決めます。
卒業式後に会ったちさに、なんとプロポーズ。
ちさも即答でOK。
結婚してすぐにちさも妊娠し、ポンタは公立大学の二部に通いながら
子どもとちさを養うというハッピーエンドでした。


いや~、最後はハッピーで終わって本当によかった!!
どうしても成年誌の作品なので、男性が好きそうなロリ顔&巨乳なヒロインだし、
エッチの描写が多すぎ&女性好みしない展開だし、
ちょっと退きながら読んでいたのですが、
二人の心理描写がリアルで、後半は引き込まれてしまいました。
この作品をエロだけ目的で読むのはNGですね。

しかし、やっぱり「男性的な要素」が強すぎて、ちょっと首をかしげたくなるシーンも多いのは事実。
そこはヤンジャンだから仕方ない、とおばちゃんはスルーして読みました。

でもスルーできず、若い男子には警告しておきたい点がありますw 以下です。
・初めてのとき挿入できないのは「膣痙攣」です。拒んでるのではないです。
 初めての女性は結構あることで、緊張から起こるもの。
 気まずい雰囲気にならないようにして、後日、またチャレンジするようにしましょう。
 ※なので、最終巻でしている最中に人に見られてちさが「膣痙攣」起こすシーンがありますが、
  あれは実際にはあり得ないことなのです。都市伝説です。
・初めての挿入だからといって、全員が血が出るわけではありません。
 ちさがれいぷされて股から血が流れてる描写がありますが、血が出ない人もいるから
 「お前初めてじゃなかったのかよ」とか言わないように。
 出てても生理とか刺激で出ることもあるから、まったく信用できないものですよ。
 どーでもいいことです。
・ちさはれいぷなのに感じたと自分を責めますが、
 「れいぷでも感じるんだ」と勘違いしないこと。
 この作品はれいぷ+感じてしまったという、二重の苦しみを描いたんだと思います。
・もう大丈夫だよ、という意思表示で、ちさが口でするシーンがありますが、
 ポンタのようにちさが積極的になるとき以外は、これをお願いしてはいけません。
 AVじゃないからね。女性によっては大打撃を与えることもあるみたいです。


……と、いろいろ書きましたけど。
リアルな高校生活を思い出しましたね。思い出してブルーになった感じ。
少女マンガでは、ここまでエッチなシーンって描写されないでスルーされますよね。
でもリアルではこんな感じだったりするわけで。
でも男性受けするように、「え!? ひどい」と思うような描写もあります。
男性に都合がいいように女の子が描かれてますよね。
なかなか難しいところです。

ただ、ポンタの対応は本当に女の子にとって「こうあってほしいな」というものが多いので、
そこはお手本としてほしいなぁと思いました。
特におばちゃんが「えらい!」と感じたのは、
ちさが妊娠~出産でエッチを望むまで何もしなかった、というところ。
ここはポイント高いですよ。
実際、子どもが赤ちゃんの頃って、ちさみたいにエッチのことなんて忘れるんですよね。
そこへ「やりたいやりたい」だと旦那が嫌いになるものです、きっとw

ポンタのように、相手が大好きで相手の気持ちを一番にしてあげられる男性が、
幸せになれるんだと思います。



【蛇足】
番外編でちさのお母さんが年下の彼氏と付き合うお話がありました。
自分を28歳と偽り(本当は35歳)、相手は25歳。
で、いい感じで初エッチして10歳も年下の彼に今までにない快感を与えられたお母さん。
でも実は、彼氏は17歳でしたw
私、ちさのお母さんと年齢近いんだけど、これは凹むわ~って思いましたねw
たまに「高校生、いいわ~」とか言ってみるけど、犯罪だもんね……。




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最終更新日  2015年07月31日 15時00分07秒
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