カテゴリ:少女マンガ
『cocohana』で連載中の高梨みつば先生の作品。 今クルーでドラマ化されて話題ですね。 すみれが桐谷美玲さん、澄が松坂慶子さん。 澄がまったくおばーちゃんじゃないっすね。 まだ完結していませんが、気になって買ってしまいました。 【あらすじ】 如月 澄は、忙しい家業を手伝うため高校を中退し、祖母・父・母をずっと介護し続け、 気がつけば60歳になっていた。 母の葬儀をすませひとりきりになった日、澄は家にあった古い屏風の縁で指を切り、 血をこぼしてしまう。 その夜、アルバムを見ながら高校時代の思い出にふける澄のもとに、 屏風に画かれていた猫があらわれ、黎と名乗る。 「おまえは私の封印を解いた」という黎は、澄の「青春を楽しみ恋をしてみたい」 という望みを叶えれば自らも呪縛から逃れられると語り、 澄を17歳の少女・すみれとして若返らせる。 着慣れないセーラー服を着て高校に初登校する朝、 すみれは以前バスの中で自分を助けてくれた高校生・真白に出会い…!? 【感想】★★★☆☆(星3つ) 誰にでもある「青春やりなおし願望」を満たしてくれる作品です。 親の言いなりになって生きてきた60歳の澄が、 若返って高校生になり青春をやりなおします。 中退せざるを得なかった高校に再び通い、 友人ができ、彼氏ができ、文化祭などのイベントを満喫し、 大学受験を目指して勉学に励みます。 いいね、こーゆー高校時代なら戻ってやり直したいかも。 でもね、60歳って設定に無理がある気がしますよ。 今の60歳ってもっと若いですから。 澄さんが80歳くらいなら、こういう純粋さもおかしくないかな、と思うんですが……。 この作品、舞台は昭和なのかなぁ。。それならあり得るかなぁ。 ……といういらぬ突っ込みは置いといて、この作品を魅力的にしているのが 化け猫・黎の存在。 彼の妖艶な雰囲気がこの物語を幻想的にしていて、↑のような現実的な突っ込みは どうでもよくなってしまうのです。 黎と澄との距離感にもドキドキしてしまいますね。 すみれは高校で真白くんと付き合い、そちらの恋模様が中心に描かれているのに、 なぜか黎との関係のほうが気になってしまうという不思議さ。 『ガラスの仮面』の真澄さんを彷彿とさせますね。(しないって?) そしてもう一つ、この作品で面白いのが、すみれがおばあちゃんのようなふるまいをしても、 それが現代の子には新鮮に写り、受け入れられている雰囲気です。 まぁ、若返ったのがバブル時代とかだったらないのでしょうが、 今の時代、おばあちゃんみたいな女子高生は割といけるのかもしれません。 料理や裁縫が上手、デートにもお弁当を持参、おやつに饅頭やおはぎが登場。 なんか、家庭的でモテそうだよね。 5巻まではすみれの高校時代が描かれています。 真白を助けるために一時は60歳の姿に戻りますが、 黎が命をかけて澄を再び若返らせてくれます。 しかしすみれの前から姿を消してしまいます……。 真白には自分の本当の姿を知られて、恋人関係ではなくなりますが、 すみれは自分のかつての夢を叶えるために大学受験をし、 無事に高校を卒業することができました。 そして時間は飛び、社会人として夢に向かって歩き始めます。 いいですね。ここで真白が「中身が60歳でも構わない!」となると ちょっと少女マンガすぎて感情移入できなくなりますが、 この展開だと、真白もすみれも頑張れ! と思う。 今後は真白と友人関係が続くのか、 どこかのタイミングで再び恋するのかわかりませんが、 今の時点ではリアルで切なくてよかったなぁ。 6巻以降は社会人編となるのでしょうか。 『cocohana』らしく、大人の世界も描くのですね。 6巻は紙ではすでに発売されているようですが、電子は5月発売です。長いな……。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年03月03日 09時26分54秒
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