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あるがままに

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2006.08.16
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カテゴリ:本にかかわること
今朝、洗濯物を干そうと思ったら、そこに蜘蛛の巣があった。
私は蜘蛛が好きでも嫌いでもない。先日も実家で弟と話していたのだけれど、実家のあたりには足まで含めると大人の手のひらサイズの蜘蛛がいるので、小さな蜘蛛を見つけて「キャッ!」と驚く可愛さも私にはない。
考えてみれば、子どものころ、通学路の雑草の間に見事な幾何学模様の蜘蛛の巣を発見するとジィッと観察していた私だから、ひょっとしたら嫌いよりは好きに近い感情を持っているのかもしれない。
今でも部屋の中に小さな蜘蛛が歩いていると、つぶすことはできずなんとか外へ出る方向へ歩いてもらえないか誘導する。先日もダンナと二人で指に登らせて外に出そうとかなり苦心した。

私やダンナの蜘蛛に対する態度。これは幼少のころ読んだ「蜘蛛の糸」にきっと影響されているのだろう。確か「道徳」の副読本にのっていた話で芥川龍之介の作品よりは簡単に書かれていたはずである。
蜘蛛を大切にすればどこかできっと…という気持ちが、そんなことあるはずないけど…という気持ちよりも少しだけ大きいようだ。

子どもに昔話を、と「読み聞かせ」の講演で以前聞いた。
できれば、現代調にソフト化されたものでなく、原作に近い「生死」が身近にあるものを…という。「蜘蛛の糸」が昔話に当たるかは判断が分かれるけれど、新しい絵本、カラフルなキャラクター絵本についつい流れてしまう自分を反省する。

また、芥川の「蜘蛛の糸」を読み返してみたい。





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Last updated  2006.08.16 10:38:36
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