膳所の駅で160円切符を拾い、幸先のよい旅がスタート。
マクロビオテックのランチの後の恐ろしい効果を
報告したり、わいわいと、楽しく話していると、
琵琶湖疎水の入り口が、見えてくる。
琵琶湖疎水、明治の京都の人の根性を感じる遺跡である。
琵琶湖疎水のことを語り始めると、
止まらなくなる恐れがあるので、
触れずに置く。
江戸に天皇を持っていかれた、京の悔しさが根底にあったという説もあるが、
いやいや、京都の町衆の根性、天皇がいようがいまいが関係ないと思う。
ちなみに、出口は南禅寺付近にある。
参考リンクはこちら。
三井寺に行く道中、長等神社(ながらじんじゃ)に行き着く。
ココはもともと、長等山にあったのであるが、
三井寺勧進の折、山から降りてきたというか、降ろされたというか・・・。
天智天皇の時代の神社だというから、相当の歴史を持つ神社に違いない。
ふらふらしていると、禰宜の方が出ていらして、
神社のいわれやら何やらを語ってくださった。
日本の歴史は宗教の歴史と切って語ることは出来ないのであるが、
教科書にはほとんど出てこない。
幕末、いきなり、廃仏毀釈とか言われてしまうのである。
宗門人別改帳とか、習った覚えがあるだろうか。
江戸時代の戸籍のようなもの、とか、
キリシタンじゃないことを証明する、とか。
結局は、すべて民衆を仏教徒にしてしまうという制度だったのだが、
そんなことまで、なかなか教えていない。
まぁ、結局のところは、三井寺より古いんだよ、ってな話。
そして、東大寺の春日大社見たいな、役割ですよって。
三井寺は、きっぱり、密教の世界。
すごいなぁ・・・。
熱いぞ、密教。
ただし、仏像は、好みのものは少なかった。
100体の観音様がいらっしゃる、ものすごいエリアがあったのだが、
密集してると、100体がさほど、たくさんに見えなくて、
それがまた不思議な気持ち。
紅葉は終わりかけ。でも、まだまだ鮮やか。
来てよかったなぁ・・・。
三井寺は意外と広く、端から端まではわりと距離がある。
まさしく、山の上一帯が寺なのである。
国宝本殿に踏み入れると、
平和活動が繰り広げられている。
オヨ??
風船に平和メッセージを付けて飛ばす活動をしているらしい。
その協力者募集をされていた。
趣旨に賛同できたので、先ほど、神様にもらった100円を入れてきた。
寺務所の前で、気になる出会い。
ピンボケぼよよん、
だるまのおしりにおみくじを仕込んである。
気になるぞ気になるぞ気になるぞ!!
というわけで、男前なだるま大師をお一人招聘。
失礼して、お尻の紐を引っ張る。
「大吉」
・・・なのであるが、素直に言うと、
どこが、「大吉」なのだろう、って内容。
いいことなんて、一言も書いていないのだ。
そして、私に投げかけられた言葉。
「正しさは真理ではない」
この言葉で、私はすっかりトーンダウンしちゃったのである。
嫌な事いっぱい思い出してしまった。
そして、ふと気を抜くと、この言葉が帰ってきて、
これから先の旅は油断すると
だるまの言葉に心を占拠されるという恐ろしい始末であった。
大津市の歴史博物館に立ち寄り、
大津という土地の歴史的な意義を学び、
おもしろいなぁ、って。
歴史、勉強しなおししなきゃ、って思った。
そのあと、JRに乗り、琵琶湖一周の旅に。
琵琶湖の秋の景色に心癒されました。