日本人、どんだけ生クリーム好きやねん！

・・・と、叫んだのは、 知人のお嬢さん。 洋菓子職人への道を歩まれているのだが、 彼女のクリスマスの担当、 お一人さま用クリスマスケーキ。 小ぶりなデコレーションケーキ。 ズバリ、小ぶりなクリスマスケーキ。 デコレーションももちろんそれなりにばっちり施されている。 ブッシュドノエルなどの、シンプルなものとは比べ物にならないくらいの 生クリーム使用量だったらしい。 それが、飛ぶように売れる。 作っても作っても、 どれだけ作っても、追いつかない。 そこで 「日本人、どんだけ生クリーム好きやねん！」となったらしい。 その話を聞いたときは、ふんふんと面白おかしく聞いていたのであるが、 先日テレビを見ていて、 実感した。 お願いランキングＧｏｌｄとか言う番組だったか。 ファミマのスイーツのランキングなのだ。 そこにでてくるのが、 ソフトクリームですか、それ？と聞きたくなるような量の、 生クリームをトッピングしたデザート。 普通に絞ったんじゃ、倒れちゃうからってな理由で、 ホイップをまず絞って、それを芯にして ぐるぐる巻いてデコレーション。 うわ・・・こりゃすごい。 もちろん評価を下す料理人たちも、 「ダレがこんな量の生クリームを食べたいんだ？」 「喜ぶ人がいると思えない」とか酷評。 同感。 ちょっとやりすぎ。 プリンやら何やらが下地にあるけど、 その下地の味など判ろうはずもないくらいの生クリーム。 見るだけで、恐怖。 ・・・ などと思っていたのであるが、 見ているうちに毒されてきたのである。 生クリーム、吐くほど食べてみたい。 ・・・テレビが終わる頃には、 自転車のキーを握ろうか、握るまいか、 心底悩んでいた。 ぐっと、そのときはこらえたのであるが、 今日、疲労したので、 甘いものでも食べようと思い、ファミマへ向かう。 目指すはランキング一位の 「ホイップクリームオニ盛プリン＆イチゴクリーム」 http://www.family.co.jp/goods/sweets/chilled/hc0g74000003g6zk.html プリンの上に、イチゴホイップ、さらにイチゴムース、その上に生クリーム、 トップにイチゴ、と言う豪華な一品。 実際に見ると、やはり、ホイップオニ盛は伊達じゃない。 すごい迫力である。 一瞬躊躇するが、初志貫徹なのだ。 渋い茶を用意し、いただく。 きっぱり、オニ盛、いらん。 ワシ、そもそも、コレって何が主役？ 私はプリンが主役だと思っていたのであるが、 プリンはとても影が薄い。 ゆるいプリンでおいしいのだが、 生クリームの迫力で、プリンの味は一切生きていない。 無理やり、別々に食べて、初めて理解できるおいしさ。 しかし、量が少ないので、 おいしさに確証もない。 イチゴムースもおいしい。 だけど、ホイップに踏み潰されて、生きていない。 せっかくそれぞれ、素晴らしい味わいを持っているのだから、 「適量」ってヤツを考えた方がいいのではないかと思った。 ファミマ・・・ 私の中ではあまり身近な存在じゃないけど、やっぱり、身近じゃないなと 確信した今回の出会いであった。 ■　■　■　■　■　■　■　■　■ 今のお気に入りデザートは セブンイレブンのとろりん杏仁。 これはうまいよ？