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カテゴリ:生きる喜び
![]() コロナ禍学校に登校しない日(当時は1日おきの登校)があったが、登校する日に割り当てられていても、登校するかしないかは家庭の判断だった 写真の白ネコにそっくりなサイちゃんは 実家で飼っていたネコで 地域の広報誌「譲ります」コーナーに投稿した齊藤さんから譲り受けたネコだったので、「サイトウ」と名付けてサイちゃんと呼んで可愛がっていた 私が中学2年生だった頃から 我が子が小学生になるまでの15年以上生きた そのサイちゃんが亡くなった日は 小学生になった我が子が夏休み中子供たちだけで実家に遊びに行っていた時だった 明け方5時に母から電話が来た サイちゃんが死んじゃった どうしよう…。 私は悩みの多い思春期をサイちゃんに癒されて生きてきたので、ちゃんとお別れをしたくて実家に帰省することにした 母には、「サイちゃんは子供達が起きても気付かないようにサイちゃんのベッドに寝かしておいて」とお願いした 夏休み中だったため、出勤を休暇に変えて急遽実家に向かったのは6時前 実家に着いたのは8時前でちょうど朝ごはんを食べているところだった 「となりの晩御飯」にやって来たヨネスケさんのように、突然朝食中にやって来た母を見て、子供達はかなり驚いた様子だった ひとまず、朝ごはんを一緒に食べて 落ち着いたところで 「話がある」 と言い出す私の真剣な顔を見て 子供達は緊張した表情になった 私は、実家に帰る電車の中で 大好きなサイちゃんが死んでしまった事実を自分なりに受け止めつつ 我が子に事実をどのように伝えるべきか 小学生の子供達が生き物はいつか死んでしまうということ考える機会としてどのように過ごすとよいのかを色々考えた そして、私が小学生の時に飼っていたウサギのクロちゃんのお墓の隣に、子供達と一緒にサイちゃんのお墓を作ってあげたいと考えていた 「話がある」と言われてテーブルに向かい合って座った子供達に 落ち着いて話を聞かせた 「サイちゃんは死んでしまいました」 「こらからサイちゃんのお墓をクロちゃんのお墓の隣につくります」 「二人はお墓を一緒に作りますか?」 「見るだけにしますか?」 と問うと、即答で 「いっしょにつくるーーー!」 と元気な返事 「はい!じゃあ、長生きしたサイちゃんをゆっくり眠れるように深くて大きな穴を掘ってお墓をつくります!靴を履いて外に出ましょう!」 と外に出てお墓作りをした ちなみに、ペットは敷地内の土地であれば埋葬しても問題はないらしい あの日の午前中の出来事は 命を考える貴重な経験となった 今でも実家に帰ると ただいま〜とサイちゃんのお墓に手を合わせにいく 実家を出発する時には 綺麗なお花をたくさん飾ってあげたあの日と同じように、庭の花を数本切ってお墓にお供えしている サイちゃんがいつも見守ってくれている感覚が心の支えなのだ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.05.03 06:52:59
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