美味しいものをおいしく食べるために
適度に運動をしてしっかり寝る
実家に帰れば健康的な生活が送れる
朝食は毎朝7:00
昼は各自
夜は18:00

父特製サラダは実家飯の夜の定番
17:00になると父はキッチンで野菜を刻み始める
健康的な食生活と適度な運動が大事なのはよく分かる
東京の家で今の仕事をしながら
そんな健康的な生活はできない
せめて子供達には味わわせたいと思ったので
毎年季節ごとに必ず帰省して自由に過ごさせてきた
子供たちが大きくなると
私一人か夫婦で帰省することが多い
前回は夫が一人で私の実家に帰省?した
ごちゃごちゃ言わない両親なので
気を遣わないらしい
娘の小学校の友達はバーベキューをしに来たし
中学校の友達は弓道の大会前に泊まりに来た
私はしっかり反抗期と思春期を過ごしてきたので
受け入れ体制が整った今の実家は
昔とは全く違うものだと感じている
毎朝5:00に1時間歩きに行く両親は
実家に泊まると必ず翌朝のウォーキングに誘う
今回も私は歩かなかったが
身体を動かしたくなる気候になってきたので
昔一度行ったことがあるゴルフ練習場へ
父と3日間毎日通った
7番アイアンとドライバーで
毎日1時間半汗だくになる
何のクラブでどれだけ飛ばせるのか
知識も経験もないので
真芯に当たった時の気持ちよさを味わう
父は昔から求められないアドバイスをしない
好きなことを好きなだけできる環境を作るのがうまい
完全に自分の世界で好きなだけゴルフボールを打ち続ける
横で父もクラブを変えながら
私と違って練習内容を考えながら打ち続けている
そばにいてくれるだけで心強いと思わせるのは
本人がそう思われようとしないところにあるのだと思う
自分も好きな様にやってるから構わないスタンスでいる
定年退職直前のフィリピン駐在中に
ゴルフを始めた父のゴルフ用品は中古
父はお金をかけずに
好きなことを好きなように自分で何でもやる
今回父が嬉しそうに報告してくれたのは
防犯カメラを自分でつけた!
市の補助もあって1万8千円!!
買ってきた防犯カメラをハシゴに登って自分でつけた!
工賃が高いんだよ!
ということだった
ICチップを設計していた機械科出身の父
ゴルフの画像を見ているパソコンの側にもう一台
モニターが増えて外の様子を見られる
夜中は暗視カメラになることや
拡大して玄関や裏の戸口が見えることを
機械を操作して説明する父は
もはや実家の警備員
赤ちゃんのオムツが濡れるとライトが点滅して知らせてくれる回路を作って娘の私たちで実験をしていたと
母が話していたことを思い出す
ドライブレコーダーもいち早く取り付けていた
防犯カメラは人の動きがあるとセンサーが反応して
時間を示すライン上に色で示される
示された時間帯に裏の戸口付近で人が動いている
拡大してみると
黄色い彼岸花を植え替えている母だった
帰路に着く朝
裏口の防犯カメラに向かって手を振ってから
猫のお墓にお参りをする私に気付いてくれたら嬉しい
好きなことを一緒に共有できる人がいると
楽しみを分かち合えて長続きする
今回の帰省で大量に持っていった本は
数ページしか読まずそのまま持って帰ってきた
読みたい本の返却期限を延長してでも
新たな楽しみが見つかることは嬉しい
楽しみを共有できることも
美味しいものを誰かと一緒に食べることと同じくらい
生きる喜びになる