時間の感じ方
病院の待ち時間 エレベーターの待ち時間、たった数分でも長いと感じることもあれば、行きたかった遊園地の人気のアトラクションはワクワクで何時間も待てることもある 4月新学期が始まって たった1週間しか経っていないのに 3年くらいここに居た様な気がして子供たちが可愛くて仕方がないどこにいても、どんな学校でも、目の前にいる子供たちが未来に向かって前向きに生きていく力を身に付けられるよう、今、私に何ができるのかを考えているそういう20年間を過ごしていることが決して楽ではないけれど楽しくて仕方がない 普段は教え子が高校生になった姿や、大学生になった姿を想像することしかできないけれど、知り合いから元気にしていることを聞くだけで、毎回こんなに幸せな仕事はないと思う 人は 何か他のことで気を紛らすことができると待ち時間の経過を早く感じる傾向にあるらしい 教師という仕事は 気を紛らす暇はない 次から次へと毎日休まず授業の準備をして合間の時間には行事の準備や、地域との連携を進めるさらに隙間の時間に休んでいる子どもの心配をして支援機関と連携もするだからこそ一つでも多く外部委託ができれば 「今、目の前にいるたくさんの子どもたち一人ひとりのためによりよい授業づくりをしよう」という教師を目指した当初やりたかった事ができるのだろう過去に不登校を経験した教師は悩みを抱えている子どもたちの話を聞いて支援をしたいと考えている 誰が担任になるかが分からない担任ガチャは誰を担任するか分からないガチャでもある だから、縁と運に感謝をして互いに良い関係を築けるよう努力をしていきたいつまらない1日は長く感じるから意味のある1日を積み重ねていきたい多くのホテルでエレベーター付近に鏡が設置されているのは、 お客様がエレベーター到着までの時間、鏡を見て過ごせるようにするため人は自己に強い関心を抱いていて鏡に映る自分の身だしなみや容姿を観察するのに気が取られるからあっという 間に時間が経ってしまうということらしいテーマパークのアトラクションに乗るために2時間待つにしても、 殺風景の中でひたすら待つのと、壁や天井の装飾や思わず読み込んでしまうような面白い掲示物で 気を紛らすのとでは、時間の感じ方が異なる充実感を感じながら働く教師と、楽しく学校に通う事ができる子供たちの時間の感じ方は似ているのかもしれない仕事に追われ、周りに助けてもらえない助けを求められない不遇な教師と、学校に通うことのできない様々な事情を抱えた子供たちの時間の感じ方も似ているのかもしれないどちらにも共通するのは1日は24時間しかないことと、一年は365日しかないこと (24時間もある、365日もあると思うこともある)それぞれの家庭、家族一人ひとりの時間の感じ方も異なるから、お互いの思いや考えをいつも伝え合うことで互いを尊重し合えるこうして考える時間が私には無くてはならないものだ