四季の花めぐり

今日も引き続き鎌倉のレポートで「源氏山公園」と「銭洗弁財天」をお送りします。
海蔵寺を出て、来た道を少し戻ってから登りの道に入って「源氏山公園」を目指します。
まもなく急な上りになり、舗装は切れ、車も通れないほどになります。
そこは「化粧坂」と書いて「けわいざか」と読むところです。



前を歩いていたカップルが
「これじゃ山道じゃん！」
とブツブツ文句を言っているようでした。
実際、岩のゴツゴツした山道で、ちょっとしたハイキング気分が味わえるところです。
岩は少々濡れていたりして滑りやすく、しっかりとした靴で歩くようにした方が
良いでしょう。

すぐに道は平らになり、開けた場所に出ました。ここが「源氏山公園」です。
「源氏山」は源氏歴代の館があった場所の裏山にあたるそうで、故に「源氏山」と
名付けられたそうです。
広場とベンチぐらいしかなく、眺めもさほど良くない公園ですが、その中で一際目立つ
銅像がありました。



源頼朝像です。
鎌倉幕府の初代将軍らしく、精悍な表情といい、何とも堂々とした風格が感じられます。
なかなかの傑作の銅像であると、私は思いました。

「源氏山公園」から10分ほど下ると、「銭洗弁財天」に着きます。



入口は岩をくり貫いた洞窟のトンネルになっていました。
なんだか異次元空間の入口のような気がして、ワクワクしてきました。



トンネルを抜けてもまたいくつも鳥居をくぐって行かねばならず、やっと広い境内に
出ることできました。（距離は短いのですが、気分的に）
そこはやっぱり異次元空間のような雰囲気に満ち溢れています。



この日（11日）は土曜日とあって、たくさんの参拝客でごった返していました。
ガイドブックなどに洗ったお金は、百倍、千倍、あるいは万倍に増えるなどと書いて
あるものもあり、その御利益に授かろうと金銭欲の固まりのような人々（自分も含めて）が
参拝に来るようですが、世の中そんな甘いもんじゃありません。

洗っただけでお金が増えるなら、誰もお金に困ることなんてありません。
誰もが億万長者になっているはずですから。…
実際はお金を洗って、心も清らかにするというのが真意のようです。

銭洗い場は奥の洞窟の中にあります。さっそく入ってみましょう。



中にはちゃんと洗うお金を入れるザルが用意されていました。
さあ好きなザルを取って、洗いたいだけの金額を入れ、銭洗いに挑みましょう。



洞窟内を湧水が流れていて、その上に洗うための台があります。
柄杓で水をすくって、心をこめてお金を洗います。
何だか心も洗われ、不思議とお金が自然に増えていくような気分になってきます。
（本当にそうだったらいいんですが…）

この日私が洗ったお金は、新札の千円札と、五百円玉と、五十円玉と、五円玉で
合計1,555円でした。別に意味はないんですけど。…



洞窟を出たところで、洗ったお札を線香の煙で乾かそうとするおじさんがいました。
それはちょっと無理があるように思えます。
洗ったお札はハンカチなどで拭き、自然に乾燥させるのがいいみたいです。
御利益が長く続くようにかもしれませんが。…


これで、この日鎌倉で訪れたところは全部です。
山を下りて、鎌倉駅より電車で帰路につきました。
写真も150枚近く撮っており、だいぶ疲れました。紅葉はそれほど撮れなかった
のですが、それでも本当に充実した一日でした。