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カテゴリ:花の撮影日記
今日は、「シデコブシ」を紹介します。(2005.4.2 『くらしの植物苑』にて撮影) シデコブシ(Magnolia stellata モクレン科 モクレン属)は、一見同じ時期に咲く コブシと見間違うこともあるかもしれませんが、コブシの花弁が6枚なのに比べて、 シデコブシは12~18枚と多く、しかも細長いことで見分けることができます。 花の大きさは10cmほどで白色、または薄紅色になるものもあります。 このシデコブシは、庭木として園芸用に多く利用されていますが、日本の固有種で、自生地は 本州の中部地方(岐阜県・愛知県・三重県の三県で、現在三重県では未確認) に限られているそうで、環境庁のレッドデータブックでは、「絶滅危惧II類」に 分類されています。 道路工事や宅地造成、ゴルフ場開発などが影響しているらしく、徐々にその 自生地が狭められているので、貴重な植物ということができるでしょう。 また、現在開催されている愛知万博の予定地でも、このシデコブシの自生地があり、 話題になったそうです。 シデコブシもモクレン科の植物の特徴がよく現れています。 雄しべと雌しべが多数あり、らせん状に上に向かってついています。 このらせん状の配列は、葉の配列と同じであり、雄しべと雌しべが葉から発達して できたものである証拠だそうです。 それが顕著にみられるモクレン科の植物は、被子植物の中でも比較的古く、 原始的なものだと言われています。 そんな太古から生き続けるシデコブシを我々の世代で、日本の野山から消してしまい たくないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年04月04日 18時05分00秒
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