四季の花めぐり

東京の庭園を巡って桜の撮影をしたこの日（3/25）、メインは駒込にある
『六義園』のしだれ桜のライトアップを撮影することでした。

じつは、昨年も撮影したかったのですが、見頃の時期と仕事の休みの日が
合わずに断念したので、今度はそのリベンジでした。

日暮れの一時間ほど前に入園して、あまり混まない内にベストポジションに
カメラを据えて、ライトアップまで待つことにしました。

他にも私と同じようなカメラマンが多くいたので、場所を取られないように
動かずにじっと我慢です。しかし、庭園の職員が見廻りに来て非情な忠告を
していきました。
「本日は入園者でとても混雑しますので、危険ですから三脚の使用はやめて
いただきます。」

確かに、ライトアップされる桜の前はそれほど広いわけではないので、混雑して
きて、三脚に足を引っ掛けて転ぶ可能性がないとも言えないでしょう。
でも、夜の桜を撮るのに三脚を使わないなんて考えられません。

その職員が見廻りに来る度に、うるさく言われるので、皆三脚を片付けて
いましたが、何とか邪魔にならないようにこっそりと使うつもりでいました。





だいぶ日も暮れてきて、ライトアップされた桜が徐々に浮かび上がってきます。

刻々とその様子が変わってきて美しい光景ですが、一箇所にじっとしているので
非常に忍耐がいる仕事です。





あたりが闇につつまれて、ライトアップされた桜がとても美しく見えてきました。
それと同時に混雑もピークに達してきました。

何とか三脚を引っ掛けられないように細く立てて、ブレないように慎重に撮影
します。

他の入園者も携帯のカメラなどで写真を撮っているようです。何だか桜を撮って
いるのか、人を撮っているのか分からなくなってきました。





最後に場所を変えて、もう1枚。
しだれ桜がまるで光の滝のようでした。