無産市民という文字が横切る也
単独温泉巡りを、しょうがない(?)ので強行中。今回は主に実家周辺を含む岡山県北東部を中心に攻めた。西粟倉の元湯、旧加茂町の百々温泉、旧阿波村のあば温泉。湯上がりのまったりスペースでごろごろするだけの、何一つ創作意欲の湧かない近頃。ストレスの度合が推して測れると言うものだ。人間として着々とダメになりつつ有る心持ちがする。こんな所で家族連れの会話を聞くのも楽しい。私には家族で出かけたり外食したりした思い出は全く無いが、もう大きくなったので何時でも自分で運転して行けるのだ。阿波温泉の辺りは観光地っ気が無く好ましい。大ケ山山頂の一面のネマガリダケの高原は6、70年代で止まって忘れられたかのような懐かしい風景。こんなに美しい所なのに誰一人居ないのは余計好ましい。登りも下りも自動車に全く会わなかった。日本三大局地風の一つ「広戸風」の山。山中の「風の宮」から吹き出されると昔は信じられた。子供の頃とちっとも変わらない広戸神社と隣の池。亀もやっぱりうじゃうじゃ居る。兄友連中に付いて行くしか遊び友達が居なかったので、彼等がここのお賽銭箱をひっくり返して小銭を盗った日の晩に、「私はついて行っただけだ」との主張にも関わらず同罪として物凄く叱られた。最下段は西粟倉の帰りに寄った大原宿。天国からのメッセージを貰った。来年は和歌山県の田辺市と言う所に住む事になるそうです。温泉と山と山野草と旧道とその宿場町が有る所ならそこが何処でも私は好きです。・・・宜しくお願いします、田辺市。