書道のはな*みち キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

2016/12/24(土)09:40

失敗しない書き初めのやり方

書道の学び(26)

冬休みに入り、いよいよ小学生の書き初め稽古にも、 熱が入るこの頃。 おかげさまで、書道のはな*みちでの書き初め稽古は、 すべて満席になりましたが、 自宅で書き初めをする場合のご参考になれば、と 指導方法を書いてみました。 ■ポイント 大きく書いてから、原寸で書く 字の上達の鉄則は、大きく書いてから、原寸サイズで練習すること。 最初から小さく書いたり、適当な紙で練習するのは、 字のバランスが見えないので、 おすすめしません。 その後、必ず、原寸で練習します。 ご祝儀袋などもそうなのですが、サイズが同じもので練習しないと、 いざそのものに書いたときに、字がキレイでも、全く見栄えがしなくなります。 では、以下に、順を追って説明します。 例)杉並区立小学校 四年生の場合 お手本は、「美しい心」です。 まずは、字の全体のバランスを見てから、どこが中心を通っているか確認。 美 → 四画目の縦画 と八画目、九画目のハライが交差するところ し → 下部のカーブの休むところ い → 一画目と二画目のちょうど中間あたり 心 → 三画目の点 一つひとつの字の中心が分かったら、 お清書のときには、それらが一直線に並ぶように配慮します。 次に、一つひとつの字のポイント、バランスを確認。 学校からも詳細なポイントは書かれてきますので、読んでみてください。 点と線は離れるように 横画三本は揃えて、最後の横画はうんと長く 左ハライより、右ハライが下になるように 始筆でゆっくり休んで、力をためてから、はらい上げます 一画目と二画目のつながりを意識して 二画目は短めに 心の一画目は、しっかり左斜めに点を打ち、力をためて 三画目の点より四画目の点は高く コツは随所にありますが、あまり多く言いすぎて、 一挙手一投足、お子さんに注意すると、やる気がなくなってしまうので、 ポイントはおさえたほうがよいですね。 要は、メスの入れどころが大事なわけです。 (ここがスパルタたる所以。) さて、部分練習ができたら、いよいよお清書をします。 ここで問題は、、、 お手本と清書用紙の大きさが違うということ! (先生、できれば原寸でお願いしたいです。毎年そう思います。) もちろん墨が入ると、紙は少し縮みます。 しかし、ほとんど一緒にはなりません。 お手本と清書用紙は、同じ大きさにしないと、 お子さんの場合は特に、 余白が余り過ぎたり、バランスが悪くなったりします。 というわけで、 1枚目は清書用紙に、慎重に、お手本を作るようなイメージで、 おさまりがよくなるように書きます。 そして、それを今度はお手本にするようにして、 二枚目、三枚目と書きます。 そして、最後の名前は、大きめに! 名前も作品のうちですので、 掲示されたときに、しっかり名前が分かるように書きましょう。 学校から出る書き初めの宿題は、用紙が数枚しかないことがほとんどです。 上記はあくまでも、一つのやり方ですが、 できれば失敗しないで、楽しく書けるといいですね。 お役に立てますと幸いです。

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