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書道のはな*みち キレイな字が書けると人生はもっと美しくなる

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2018年09月01日
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カテゴリ:芸術
こんにちは。書道家の高宮華子です。

今期第35回の読売書道展は、
今までにないくらい
本当にたくさんの方にお運びいただき、
鑑賞していただいておりまして、
心より感謝致しております。





前述の通り、私は書道家のくせに、
自分の作品を観て見て!とは言えないのです。

それはまさに腕の未熟さ、
自分の内面すべてを露呈しているからであり、
自分が丸裸にされる一面があるからです。

とはいえ、この場があるからこそ、
昨日より今日、今日より明日、
一歩ずつ、せめて半歩でも前に進んでいける、
精進を重ねていけるのも事実ですので、

観てやってもいいよという
寛大なお気持ちのある方々、
社中の愛弟子さんたちには、
心を込めて、
書の鑑賞、見どころをお伝えしている次第です。

会期も残りあと2日となりました。
(第2会場東京都美術館は終了しております。)

読売書道展 東京展
8/24(金)~ 9/2(日)まで
10:00-18:00(入場は17:30まで)
国立新美術館にて
東京都港区六本木7-22-2 
東京メトロ千代田線 乃木坂駅直結

この週末もお越しいただけるという
素敵なご連絡をたくさん頂戴しているのですが、

本日9/1は所用で行かれず、
明日9/2は時間次第という感じで、
大変心苦しいのですが、
ご案内できない方のためにも、
書の見どころをお伝えしておきたいと思います。
(私なりの見解ですのでご了承ください。)

書の見どころ3つ

1、字面(じづら)

よく皆さんは、
この詩はなんと読むの?と聞かれます。

もちろん、
自分が好きな詩を選んでいる先生や、
伝えたいメッセージを書いている先生も
いらっしゃいます。

読めないものは、
読みたくなるのが真理でしょうし、
読めないものは、
理解されないので苦痛でしょう。

よって、この35年、読売書道会は、
「読める書への挑戦」として
調和体(ちょうわたい)
(小学校3年生以上が読める漢字を使った作品)
の創作へと意欲を高め、
新しい歴史を作ろうとしています。

※今回、調和体の特別展がありますので
ぜひご覧ください。

一方で、私たちは作品を書くときに、
まずは詩を選ぶところから始まるのですが、
詩の意味よりも、字面といって、
作品の真ん中に良い字が来るかどうかで
詩を決定しているのが本当のところです。

私が書いている作品は2×8尺というサイズで
通称、ニハチと呼ばれる大きな作品です。
私はいつも50字の漢詩を書いています。

50字の漢詩を3行にかけて書く場合、
どうやって行割りするかを考えます。

そうすると、だいたい
1行目 18文字、 
2行目 17文字 
3行目15文字
という構成になります。

ニハチの見せ場は、
2行目の上から1文字目から7文字目くらいまで、
つまり、詩の始まりから数えて、
19文字~25文字目くらいまでが
大事なところになります。

なぜここが見せ場かと言うと、
鑑賞してくださる方がパッと見て、
一番、目に入るところだからです。

ここが一番大切なので、
良い漢字が来るかどうか、
それを踏まえて詩を選んでいます。

今回、実は結構、
詩を選ぶときの字面を失敗をしていて、

2行目の見せ場に、
へんとつくりから成る漢字を
7文字続けてしまいました。

へんとつくりの字は、
どうしても左右に分かれやすく、
バランスとメリハリがばらけるので、
師匠にかなりたしなめられました。

今回は師匠のご指導で、
なんとかこの苦しさを形にしましたが、
このくらい、詩を選ぶことは大事なんです。

ご覧いただく方は、
「ああ、華ちゃん、ここで下手を打ったけど、
なんとか頑張ったのね」と
温かく観ていただければ幸いです。

2、息遣い

書道は息の芸術です。
書き手の心情が呼吸を伝わり、
墨の潤滑(濃い薄い)に繋がっています。

すべての芸術は「間」であり、
間がいい、間が悪い、間抜けなどと
表現されますが、

間がいいのが最高芸術であり、
それは書き手の息遣いで決まります。

作品の流れからいって、
まず1字目は墨がたくさんついていますので、
たっぷりと豊かな線になっています。

そして、書き進めていくにつれて、
墨が減り、かすれた線(渇筆かっぴつ)に
なっていく。

この繰り返しで、作品が出来上がるのですが、
行数がある場合、
私たちは同じ線調が横並びにならないよう
非常に神経を使っています。

墨がたっぷりついた字が隣同士になったり、
渇筆同士が並んだり、続いたりすると、
途端に作品の魅力が薄れます。

よって、これらが隣同士にならないように、
配慮しながら、
でもあくまでも自然に、
墨が入って、だんだん薄くなって、
また墨が入って、、、という
書き方をしています。

ここにはすごく戦略や計画性があるのですが、
これがまた前面に出ると、
我が強い、いやらしい作品になります。

あくまで自然に感じていただけるような
息遣いで書いていけるのが
理想でやっております。

そして、その自然に見える(風の)
息遣いのなかで、
緩急、ゆったりしたところ、
速く勢いのあるところ、など
ドラマを感じていただけるような
表現を目指しています。

書き手の息遣いを
どうか一緒に感じていただければ嬉しいです。

3、景色

1の字面と2の息遣い、
これが相まっていくと、
作品が一つの景色になります。

紙は平面ですが、
そこに生き生きとした書が載ることで
2次元から3次元になります。

3次元になると奥行きが出て、
そこにまるで
山や川があるかのような景色が生まれます。

西洋の美は、
左右対称、等間隔に価値が置かれます。

直線は人間の脳の中にしかない
概念と言われており、

その憧れが具現化され
西洋建築の美が生まれました。

バッキンガム宮殿などがその象徴です。

対して、

東洋の美は、
自然界の中に価値が置かれます。

山や川、木々や小石など、
一つとして同じものが存在しない。
その自然界の中で、違うものを違うものとして
尊重しながらも、一つの景色、空間として、
調和することを大切にしています。

書の作品の中でも、
一つとして同じものはない中で
調和を目指しています。

詩の中に、同じ漢字があっても、
それはまた別の字として違う書き方をし、
そしてまた調和させます。

書の景色。

読売書道展には、
漢字、かな、篆刻、調和体の4部門で、
書体も様々、作風も様々な作品が
約23,000点と国内最大規模で並んでいます。

先日、他界されてしまった
文化功労者で日本芸術院会員の
古谷蒼韻(ふるたにそういん)先生をはじめ、
現代の書道界を代表する書家の先生方、
入賞、入選作品とともに、
本格の輝くを放つ書の世界が広がっています。

お時間の許す限り、
ぜひごゆっくりご堪能くださいませ。

===

そして、、、ここまで読んでくださった方、
本当にありがとうございました。

これだけの長文をお読みいただき、
感謝しております。

疲れたでしょう。大変でしょう。
こんな蘊蓄をすべて頭に入れながら
書を観るのは。

だから、最初は、ただ感じるだけでいいんです。
私はそう思っています。
そこにあなたの景色が一つでも見つかれば。

そして、余裕があったら、
書の見どころ、
1-3を振り返ってみてください。

2度目の景色の輝きが、きっと訪れるはずです。


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最終更新日  2018年09月01日 14時44分18秒
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