2012/05/29(火)06:09
蛍
草の葉を 落つるより 飛ぶ蛍かな 芭蕉
草の葉から「アラッ落ちた」と思った瞬間、蛍は飛び立っちゃった。
蛍の滑空の仕方なのですね。
あなたは、蛍を見たのは、いつの日でしたか。
私は、成人して尚経っても、蛍というのを見たことがありませんでした。
結婚してまだ間もない頃。
ある日、家の前の道端に、小さな光を発したり消したりしている何かを見つけたのです。
「地球外生命に違いない!」と、もう胸はドキドキ。時間は夜11:00頃。
夫が帰ってくるのを玄関先で待つ事2時間。
遠くに見える夫を小走りで迎え、手をひいて光から3メートル程離れた処で立ち止り、
「ほら!見て!、、何かの信号を発しているみたい、、、」と、夫の耳に囁いた私。
「おお~」と言いつつ夫は、3メーター間の安全距離を無視し、光る処に行き、
今度は私を手招いて「ほら、蛍だよ」と笑って言ったのでした。
、、、、、、、
私はこの時、生まれて初めて蛍というのをリアルで見たのです。
いや~知りませんでした。
蛍ってあんなに明るい光を出すのだとは。
まさか道に遊びに来ている蛍がいるとは、夢にも思いませんでした。
この出来事は、私の「驚いた事ベスト10」に堂々として入っている一つです。
それから今日まで、まだ蛍に出遭っていません。
願わくば、もう一度蛍を眺めてみたいものです。
今日の書は割り箸、筆で書くようにして割り箸を走らせました。
『華文字』に「飛」なんですが、蛍が飛んでいるというより、、
なんだか蚊みたい、、、