野の花も日々あれこれ考える

2006/11/15(水)10:14

冷たい風が吹いて、そして…

うちの庭(129)

いつもの年よりもずっと遅れていた紅葉が、やっと庭にやってきた。 ジューンベリー 芽吹きも美しいし、花もかわいいし、実もおいしくて、紅葉も楽しませてくれるジューンベリーは、我が家にやってくるお客さんのほとんどが、気に入って植えたいという木のひとつ。 南の庭にあるジューンベリーは、もうとっくに葉っぱを落としてしまったのに、北の庭のこの木はまだほとんどの葉をつけたままだ。 でも、あと数日冷たい風が吹いたら、すっかり落ちてしまうかも。 シャラと姫シャラ う~ん、あまり発色は良くないけど…でも、かわいい。 シャラは大好きな木だ。 かつら 先日の木枯らしで、せっかくの黄色い葉っぱが少し枯葉色に変わり始めた。 我が家の北の庭には桂が3本並べて植えてあるのだが、この木を植えてから「日当たりの強くない庭に並べるなら桂に限る」と思うようになった。 苗木を植えつけて最初の数年はあまり大きくならないが、その後急にぐぐっと大きく育ち始めて、剪定いらずで美しい樹形に育つ。 かわいらしい姿の芽吹きは真っ赤で、その後さわやかな黄緑色の葉を茂らせ、紅葉は黄色。 『愛嬌のある木』といいたくなるほど目を楽しませてくれる。 欅(ケヤキ) こんな難しい字の名前は、この木の優しい風貌に似合わないといつも思う。 ニレ科の落葉高木である。 しかし材木としては、固くて重く、耐朽性・耐水性に富んでいて、その木目の美しさからも「広葉樹の王様」と呼ばれる木だ。 昔は大黒柱にケヤキが使われることが多く、その凛々しい木目が家庭をしっかりと支える象徴でもあったという。 300年ほどたつと、玉杢・如鱗杢・縮み杢・牡丹杢などと呼ばれる、特殊な木目を見せることもあり、建築や家具に使用されるものの中でも最高級の銘木とされる。 今年の欅の紅葉はかなり遅く、まだまだ青空に緑・黄・オレンジの葉っぱが映えて美しい姿を見せている。 我が家の欅が大木になって美しい木目ができるまで、あと280年ほど…というところか。 スズランの木 なぜスズランの木というのかはよく分からない。 秋の、この姿を見たいがために、殿が大事に育てている木である。 他の木の紅葉は、一気に気温の下がるような秋のほうが発色が良いのだが、この木は今年のいつまでも暖かい秋がお気に入りらしく、今年は特に美しい。 成長の速度がひどくゆっくりな木で、早く大木になったスズランの木の紅葉を見たいと願うガーデナーたちをじりじりさせる木の一つ。 ドウダンツツジ 殿の植えているドウダンツツジ。 花は小さなベルをたくさんつけたみたいでかわいらしいが、紅葉は…イマイチかな。 これは…なに? これも殿の植えているものなので、良くわからない。 カナメモチかと思っていたのだが、ちょっと違うような…。 つやつやの赤い葉がきれい。 白蝶草(ガウラ) まだらに紅葉しているのが面白い。 白い蝶のような花の姿とはうらはらに、非常に繁殖力が旺盛で、増えすぎてちょっと困っている。 ウインターコスモス ウインターコスモスも、下のほうの葉っぱが赤くなっている。 これは、紅葉…じゃないのかな? リンデン この木は日本での通り名がとても多くて、ひょっとしたら細かく分類されているのかもしれないが、正直良く分からない。 リンデンというのは、ドイツ語のリンデンバウム(バウムは木。バウムクーヘンの「バウム」)のことで、菩提樹のことなのだ。 しかし、英語圏ではライム、もしくはライムツリーと呼ばれることが多いらしいし、日本名は「西洋シナノキ」である。 シナノキというのは、建築材料にされて「シナベニヤ」の材料になるものだが、それと菩提樹が、どうもイメージ的にはつながりにくい。 我が家の庭には5本のこの木があるが、いずれもまだ「大木」と呼べるものには程遠く、菩提樹という雰囲気ではないので「セイヨウシナノキ」と呼んでいる。 何十年か経って、あの♪いずみ~に~沿い~て~茂~る菩提樹ぅぅぅぅ…という歌にふさわしい姿になったら、その時はリンデン、または菩提樹という呼び方に変えようと思う。 (私が生きていれば、の話だが。) 紅葉はあまりはっきりしないままに葉を落としてしまうのだが、まだ若い枝についている葉は、少し色づいているように見える。 ブルーベリー 我が家の庭で、目下一番きれいな赤を見せているのはやっぱりブルーベリー。 庭中で最も早く色づき始めて、最も長く紅葉を楽しませてくれる。 やっぱり優等生だ、と思う。

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