2016/05/09(月)07:44
電力株についてのおおざっぱな話
徐々に集めた電力株。先週は、志賀原発1号機直下に活断層で廃炉濃厚のニュースで下げた北陸電力を購入。コンプリートまで、残すところ四国電力と沖縄電力。
ちなみに、四国電力、沖縄電力とも割高感から敬遠していたものの、
四国電力はここのところの株価下落で、沖縄電力は実質増配で、ともに値ごろ感が出て来た感じなので電力株コンプリートも間近かも。
ということで、今回は、電力株について私の思うところを極くおおざっぱに。
1.地域独占、認可料金、50円配当時代
もし、電力事業が完全な競争環境下にあったらどうなるか。
初期には多くの会社が乱立するだろうけど、特に配電網などはいわゆる”規模の経済”が働く典型的分野であり、最終的には競争を勝ち抜いた企業がほぼ独占的に供給する体制となるだろう。
そうなれば、生活に必須のサービスだけに料金設定も自由自在で、独占企業が暴利を得ることも可能に。
ということなので、戦後の制度設計では、最初から地域独占を認める代わりに料金は認可制。
認可される料金は、コストに適正な事業報酬を加えて算出される仕組み。
で、事業報酬の中には配当が織り込まれており、基本的に1割配当(500円額面に対し50円配当)という時代が長く続いた。
コストを低減するインセンティブは基本的に働かないし、また何があっても50円配当というのが電力会社のDNA。
2.東日本大震災による全原発停止、電力自由化
上記のぬるま湯時代に衝撃を与えたのが、2011年の東日本大震災と全原発停止。
電力会社の歴史の中で、極めて異例の減配・無配となった。
また、それに追い打ちをかけるような電力自由化。地域独占が崩れ、先行きに不透明感が。
3.楽観シナリオ
ここから先は、偏屈たぬき的な楽観妄想なのだけど、
まず原発については、
原発が動こうが廃炉になろうが、紆余曲折はあるだろうけど、結局のところ各社とも50円配当に回帰するだろう。仮に廃炉決定なら廃炉費用を折り込んだ料金設定、そして50円配当、それがDNAだから。
それから、電力自由化について、
これは基本的に強者総取りってことだろうから、既存電力が一番メリットを受けるだろうと思う。
自由化の流れの中では、コスト低減が意味を持つだろうから、電力各社は、したたるような濡れぞうきんを絞るようにコスト縮減をしていくだろう。また、周辺分野への展開や所有資産の有効活用なども進めていくことだろう。
その過程で、規制官庁を意識する経営から、株式会社本来のメカニズムが機能する経営へと脱皮してくことであろう。
そして、利益に応じた配当をするようになるだろうから、将来的には50円配当から更に上積みをしていくこととなるだろう。(沖縄電力の実質増配がその先駆けのような。。。)
てことで、楽観妄想的には明るい未来しか見えない。
※上記は、ポジショントーク的成分満載の独断と偏見による記述。
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