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偏屈たぬきのへそまがり投資日記

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Mar 19, 2017
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カテゴリ:指数あれこれ
”JPX日経中小型株指数”という新指標が3月13日より算出されている。なんでも、”JPX日経400”の中小型株版なのだとか。

(参考)
JPX日経中小型株(仮称)の算出について
新指数「JPX 日経中小型株指数」の算出・公表開始について

 東京証券取引所と日経新聞社という、権力はあるけど論理的思考と投資センスに欠ける両巨頭の打ち出す新指標。

 上にリンクしたプレス記事を少し引用すると、

株式会社東京証券取引所(「東証」)及び東証の親会社である株式会社日本取引所グループと株式会社日本経済新聞社(「日経」)は、資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点などに着目し、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される株価指数として、2014 年1 月から「JPX 日経インデックス400」を算出・公表しております。これまで、当指数に連動するETF が国内外合わせて数十本上場するとともに、公募投信や年金基金等による資産運用にも使われるなど、内外の投資者に広く受け入れられています。
今般、東証と日経は、わが国上場企業の多数を占めるいわゆる中小型株に分類される企業に対して、JPX 日経400 のコンセプトを適用、持続的な企業価値の向上、株主を意識した経営を行っている企業を構成銘柄とする新たな指数、「JPX 日経中小型株指数(仮称)」を算出・公表することで合意いたしました。これにより、わが国証券市場の更なる発展や活力向上に繋げてまいりたいと考えております。



 あいかわらず、御大層な能書きを並べている。

 これだけ読むと、新指標の母体となる”JPX日経400”が、さも成功した指標のようなのだけど、
 
 拙ブログではずいぶん以前の日記で、この”JPX日経400”について、”TOPIX劣化版とも言えるような凡庸極まりないアクティブ運用”と結論付けている。

 すなわち、
〇8割弱まではTOPIXに同調し、2割強しかポジションを取っていない。
〇基本的に時価総額上位銘柄は組み入れるけど、過去3年で不調だった銘柄は排除。
〇銘柄の見分け方は、過去3年の営業利益とROEで機械的に(利益の質などは考慮しない)。
〇時価総額下位銘柄や東証一部以外の銘柄も組み入れるけど、ウェイトはとても小さくしている。


(関連の日記)
〇JPX日経400の銘柄入れ替えでTOPIX化が進む-JPX日経400の真実(その7)
〇JPX日経400の真実(その6)
〇JPX日経400の真実(その5)
〇JPX日経400の真実(その4)
〇JPX日経400の真実(その3)
〇JPX日経400の真実(その2)
〇JPX日経400の真実(その1)


 今回は、2014年1月に算出を開始して3年強が過ぎたJPX日経400が、果たして東証や日経新聞が掲げる御大層な能書きにふさわし結果を出しているのか、
 それとも一個人投資家に過ぎない私が言うような”TOPIX劣化版とも言えるような凡庸極まりない”ものなのか、
 過去3年間のチャートで確かめてみたい。

 JPX日経400の構成銘柄選定の対象は、東証の全ての市場(市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ )。JPX日経400と、各市場を代表する指標の過去3年間のパフォーマンスを比較してみる。


1.TOPIXとJPX日経400の比較

○TOPIXとJPX日経400の過去3年間のチャート


 JPX日経400は、TOPIXと全く同じ軌跡を描きつつ、少しだけ後れをとっている。
 まさにTOPIX劣化版。
 この比較だけを見ても、JPX日経400は、まるで存在意義の無い指標であることが良くわかる。
 

2.日経平均とJPX日経400の比較

○日経平均とJPX日経400の過去3年間のチャート


 TOPIXとの比較ほどはシンクロしてないけど、3年間の比較ではやっぱりJPX日経400の負け。


3.東証2部指数とJPX日経400の比較

○東証2部指数とJPX日経400の過去3年間のチャート


 JPX日経400の完敗。


4.JASDAQ平均とJPX日経400の比較

○JASDAQ平均とJPX日経400の過去3年間のチャート


 やっぱりJPX日経400の負け。
 東証2部やJASDAQにこそは、JPX日経400の能書きにある”投資者にとって投資魅力の高い会社”がたくさんあるのに取りこぼし。指標の設計が間違ってましたね。


5.マザーズ指数とJPX日経400の比較

○マザーズ指数とJPX日経400の過去3年間のチャート


 マザーズ指数の乱高下も酷いものだ。3年間ではJPX日経400が少し負けているけど、このあたりは、たまたまだろう。


6.感想など

 株式投資をなめているとしか思えない投資センスのない指数。案の定、算出開始後ののパファーマンスも悪い。
 こんな凡庸な指数に連動するETFが数十本上場していたり、公募投信や年金基金等による資産運用にも使われているとか、悲しいことだ。

 で、この”JPX 日経400 のコンセプトを適用”して開発されたという”JPX日経中小型株指数”。
 新指数の算出要領などを見るにつけ、JPX日経400よりさらに悲惨な未来が待っているのでは、という気がするのだけど、
 そのあたりは、また次回に。



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Last updated  Mar 19, 2017 01:09:53 AM
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