2017/10/21(土)17:41
リベラルに投票しようと思う
ㅤいよいよ衆議院選ですね。
今回は、息抜きのような、または愚痴のようなオッサンの戯言をチラシの裏に。
えーとですね、
タイトルに掲げたように、”リベラルに投票しようと思う”って言うと、どういう投票行動を想像しますか?
私的に今回の選挙でちょっと調子が狂うのが、”リベラル”っていう用語。
私が”リベラル”という用語から想像するものと、まるで逆。
言葉の意味って変わっていくものですね。
0.言葉は遷ろっていくもの
ちょっと寄り道になりますが、
中学や高校で習った古文の授業でちょっとビックリしたのが、同じ言葉でも昔と今では全然意味が違うものがあること。
例えば、”いとかなし”が、”とても悲しい”という意味ではなくて”とてもいとおしい”と意味だったりする。
まあ、平安時代と今では長い時間過ぎたからなー、と思うけど、
もっと短い時間軸でも、”見れる”、”食べれる”などの”ら抜き言葉”が広がってきたり、”やばい”という形容詞が肯定の表現として使われたり、
自分の生きている間にも、言葉はどんどん変化していく。
A:おぉー、ワニだよ!やばいね。食べられるかな?
B:食べられるか、食べられないか、試してみよう。
”ら入れ派”の上の会話は、なんだか命がけのアドベンチャーに聞こえますが、
同じ状況での、”ら抜き派”の会話は以下のとおり。
A:おぉー、ワニだよ!やばいね。食べれるかな?
B:食べれるか、食べれないか、試してみよう。
レストランあたりでの会話だと分かりますね。
言葉が変化していくのには合理的な背景もあるんだろうな、と思ったりします。
1.リベラリズム(自由主義)
私が物心ついたごろは、世界は米国を盟主とする西側陣営とソ連を盟主とする東側陣営に二分された東西冷戦時代。
自由主義というのは、政治的には米国が盟主の西側陣営に属するということだし、経済的には市場メカニズムに基礎を置くということ。
一方、社会主義というのは、政治的にはソ連が盟主の東側陣営に属するということだし、経済的には国家主導の計画経済に基礎を置くということ。
日本の政治も、自由主義を実践する政権与党の自由民主党と、社会主義に親近感を持つ万年野党の旧社会党の2大政党。
英語名の比較が分かりやすく、
自由民主党の英語名は、Liberal Democratic Party of Japan(リベラル デモクラティック パーティー オブ ジャパン)
旧社会党の英語名は、Social Democratic Party of Japan(ソーシャル デモクラティック パーティー オブ ジャパン)
違いは、”リベラル”か”ソーシャル”かだけ。
だから、この時代、リベラル(自由)といえば、自由民主党。
今回の選挙でも、”自由”とか”リベラル”という単語を党名に入れているのは自由民主党だけ。
リベラル(自由)といえば自由民主党と思うのは、もう時代遅れの言語感覚なんでしょうか?
2、ネオリベラリズム(新自由主義)
自由主義国家でも、外部不経済や独占の問題などいわゆる”市場の失敗”を理由に、経済活動において国家が企業経営や規制などの面で大きな役割を果たしていたんですね。
そんな状況下で、政府が過剰に関与することによる”政府の失敗”を脱して、もっと市場メカニズムを活用するべきだ、というような、ネオリベラリズム(新自由主義)という経済理論が出てきます。
英国サッチャー政権、米国レーガン政権がこの潮流で改革を進めました。
日本では、中曽根政権が国鉄、電電、専売の国有企業を民営化したのがこの流れ。
さらに、その延長線上に小泉構造改革があります。
今回、この流れを継承するのが、希望の党の政策。小泉構造改革継承路線。
(ちなみに、世間的に悪評の内部留保への課税だって、小泉構造改革の外形標準課税導入の延長のようにも見えるし、新自由主義的に捉えれば”利益に課税する法人税って利益を出すことへの罰金ですか?それより会社の規模に対して税金を課す方が合理的ではないですか?”という増減税中立なら良い政策にも思えます。)
維新も政府の役割を小さくしていこうということでは同様の立ち位置かと思います。
私の言語感覚では、経済分野でのリベラル(自由)というと、政府の関与を小さくして市場メカニズムを重視しよう、という感じなんですけどね。
3.護憲・格差是正がなんでリベラルなの?
今どきは、護憲とか安保法制見直しとか格差是正とか主張している政党のことをリベラルというらしい。
私には、こういう立ち位置がなぜリベラルというのか、感覚的によく分からない。
いや、批判しているわけではないですよ。
言葉は時代とともに変わるもの。私は、もう、年を取ってしまったんだなということです。
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