2018/07/24(火)05:21
平成29年度ふるさと納税額ランキング上位200
ㅤ今回は、久々にふるさと納税の話題。 平成29年度ふるさと納税額ランキング上位200の自治体についてです。
その前に、まず最初に、肝心なことを、
0.被災地支援ふるさと納税
西日本豪雨の被災地支援のふるさと納税が緊急で募集されています。
以下は、ふるさと納税ポータルサイトの”ふるさとチョイス”の被災地支援のページです。
○ふるさとチョイス災害支援-平成30年7月豪雨
これを見ると、代理寄附受付自治体というのがあって、今後の復興に向けて忙しい被災自治体に代わり寄附金受領書などの発送や受付事務などを担っておられます。 また、”ふるさとチョイス”も災害支援に関しては、自治体から手数料取らないとのこと。
私も、納税古事記の分際ではありますが、今年のふるさと納税枠の何割かは寄附させていただきました。 ちなみに、返礼品無しのふるさと納税は今回が初めてです。
1.総務省のふるさと納税現況調査
でも、普段のふるさと納税では返礼品が気になりますよね。
自治体の方も、豪華返礼品の競争です。 業を煮やした総務省が昨年3月に、返礼品は寄附額の3割までに等の通達を出したものの、抜け駆けする自治体が続出してグダグダになっています。
(関連の日記)○楽天で年末駆け込みふるさと納税○今年は急いでふるさと納税を(総務省がお礼の品の上限3割に)
さて、昨日の日経新聞に、”返礼見直しバカを見る? ふるさと納税曲がり角”という記事が掲載されていました。
(参考)○返礼見直しバカを見る? ふるさと納税曲がり角(日経新聞Web) 総務省の自粛要請を受けて返礼品を見直した自治体へのふるさと納税が減少し、抜け駆けした自治体へのふるさと納税が増加しているというレポートです。 受入額上位20自治体のランキングが掲載されています。
ネタ元は、総務省が公表した”ふるさと納税現況調査”のようです。
(参考)
○平成30年度ふるさと納税に関する現況調査について(総務省Web)
この公表資料が実に充実していて、表計算ソフトで色々と分析できるようになっています。
2.平成29年度ふるさと納税額ランキング上位1位~50位
ということで、私も総務省の公表データを使って、自分の参考用にランキングを作ってみました。
項目は、以下のとおりです。
・29年度ふるさと納税額: 平成29年度に自治体が受入れたふるさと納税の額。上位からランキングしました。
・29年度還元率: 平成29年度の返礼品の調達にかかった費用の、平成29年度のふるさと納税受入額に占める割合です。ただし、年度の境目では納税の受入年度と返礼品調達年度にタイムラグが生じる場合があるようです。
・29年度還元率(送料込) 平成29年度の返礼品の調達と送付にかかった費用の合計の、平成29年度のふるさと納税受入額に占める割合です。自治体によっては、送料込みの価格を調達費用として計上しているところもあれば、送料が大きな自治体もあるので合計してみました(おそらく、両方の金額が業者側に渡っているはずですので)。
・29年度ふるさと納税額前年比 29年度のふるさと納税受入額が28年度の受入額の何%に相当するかです(昨年度の調査データを引っ張ってきて計算してみました)。この数値が極端に小さな自治体は、返礼品のあり方を見直した可能性があります。一見、高還元率に見えても28年度末にふるさと納税を受入れた分の返礼品調達が29年度にずれ込んだだけかもしれません。
・30年度予算前年比(返礼品) 30年度の各自治体の予算についても調査されてます。そのうち、30年度の返礼品調達費用として計上されている金額が、29年度の返礼品調達費用の実績の何%に相当するかです。この数値が大きな自治体は、30年度もふるさと納税に意欲的と言えるのではと思います。
では、さっそく、ふるさと納税額ランキング上位1位~50位です。
24位の青森市の還元率の低さが目立ちますが、詳しく見ていくと、約21億円のふるさと納税受入額の約95%が青森市内在住者(12名)からのふるさと納税でした。
地元青森市の税収を増やそうという作戦でしょう。
(関連の日記)
○居住地へのふるさと納税拡大の予感
3.平成29年度ふるさと納税額ランキング上位51位~200位
では、一気にランキングの200位まで。
集計してみましたが、色々と味わい深いデータです。
渋谷区なんかは、返礼品皆無で健闘しています。ここも区内の少数の高額納税者が地元に納税しているようです。
また、熊本県など災害支援の意味合いの強い自治体もありますね。
それから、果物など魅力的な産品を擁している自治体では比較的低めの還元率で頑張っているところもあるようですね。
ところで、全自治体の合計(加重平均)の数値でも、還元率は38.5%もあり、総務省の返礼品は30%以内にという自粛要請は有名無実化しているのが実態のようです。
次回は、高還元率ランキングです。
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